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カテゴリー「着物・和装」の記事

2017年2月11日 (土)

着物にまつわるエトセトラ

2016年の年頭に「今年は毎月着物に袖を通そう」という密やかな目標を立てて、惜しいことに師走だけ、天候や体調の具合で果たせなかったのですが、振り返れば四季を通して着物のおしゃれを楽しむことが出来ました。170217kimono6

明けて2017年。
着物初めは、葉ごろも着付け教室の新年会に参加してきました。会場は大船のアトリエキッチン鎌倉
オーナーさんが自ら畑の朝採れ野菜を瑞々しい料理にしてくださり、貸切のスペースでいつもながら着物談義に花が咲きました。

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その新年会の席上、ご一緒したスタッフさんから「モダン着物小物 梅屋」がラフォーレ原宿イベントに出店、との情報を入手。

コンスタントに着物を着る生活に復帰した途端、手持ちの履物が続々と寿命を迎えてしまったので、ここはチャンス!と出かけてきました。原宿の交差点に立つのは一体何年ぶりのことだったでしょう(笑)

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目的がはっきり決まっているから選ぶのも楽、と思っていたのは甘かった。おしゃれな台とおしゃれな鼻緒、果てしない組合せに頭がどんどん混乱してくる…
そんな中、スタッフ恭子さんが、「え?どこにそんなの隠れてました?」という素敵な鼻緒を提案してくださり、めでたく下駄の新調が決定。出来上がりを楽しみに待つこととなりました。

それからしばらく経って、お声をかけていただき、人形町で行われた近江の「新之助上布」新作展示会を覗きに行ってきました。

大好きな明るいグリーンの綿麻を身にまとわせていただく私。
経糸と横糸の織り成す色の微妙な変化を目で楽しみ、爽やかな風合いを心地よく感じ…
今回はお持ち帰りとはなりませんでしたが、次のお買い物は絶対これ、と心に決めた時間でした。170217kimono3
大西新之助さん直々に様々なお話を伺うことも出来て、同行のメンバーと二次会のお茶まで楽しいひと時を過ごしました。

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ちなみに背面はこんな感じ…妖怪「反物背負い」(笑)着物を通して布の不思議さに気付かされること度々です。

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そして建国記念の日、ラフォーレでオーダーした下駄をめでたく受け取って参りました!

一度伺ってみたかった梅屋のアトリエにて。当日、長襦袢のレッスンを開催していた葉ごろも着付け教室のmiyukiさんからも「グー!」サインをいただきました。心強い!

ちなみに奥に映り込んでいる半幅帯は、激しく心惹かれながらも自制心を発揮して置いてきた一品(笑)

年初からこんな具合に趣味の着物を楽しんでおります。今年は何回、どんなコーデでどんな時間を過ごせるかな?

2016年11月20日 (日)

吉例顔見世大歌舞伎

実家支援業務と、役員として参加する幼稚園の行事があれこれと重なって、10月の終わりから11月はとにかく慌ただしく、気忙しく、落ち着かない毎日でした。

折悪しく、直前に感染性胃腸炎が大流行して、どうなることやら…と思われた幼稚園のお遊戯会も終わり、衣装係のお役目を何とか務め終え(息子の初舞台は袖から垣間見ただけでした・苦笑)…

自分の衣装係は全然苦にならない!とはりきって着物を着て、向かうは歌舞伎座。
着物がご縁でこの時にお知り合いになったさTんをお誘いし、中村芝翫襲名披露興行、二ケ月目の昼の部を観に行くことにしたのです。

意気揚々と最寄り駅から電車に乗り込み、週末の割に空いた車内で座席に腰を下ろし…

スマホ片手に時間をつぶすつもりが、やはり疲れが溜まっていたのか、自分でも気づかぬうちに睡魔に襲われていました。
イヤだ、いつの間にか寝ちゃってた…と我に返った目に飛び込んできたのが

目指す方向とまったく違う「恵比寿駅」の看板

乗り換えなければいけない駅をすっかり寝過ごしていたことを悟って、青くなったり赤くなったり。
しかし、時間は前にしか進みません(涙)

間抜けな大失敗のせいで、お待たせしたばかりか一幕目は結局観られず。
平謝りの私をやさしく、明るく慰めてくださるTさんの大人の器量が、かたじけなくてありがたくて。

観劇の前に心身ともに消耗しましたが(自業自得です)、それでもなお、舞台は充実の内容で、見ごたえ十分。
襲名披露興行ならではの華やかさに酔いしれることが出来ました。

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一幕目の終了間際に入った歌舞伎座のロビーで、貸切のような写真が撮れたのは怪我の功名?Tさん、お母さまから譲り受けたという色無地に帯が映えて素敵でした。

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私は細かい流水紋が全体に描かれた、ぼかし染の小紋に袋帯を合わせました。桟敷席の上の二階から、先月とはがらりと印象を変えた祝幕を眺めているところ。

「毛抜」に「加賀鳶」と、賑やかでユーモラスな演目が並んで肩の力を抜いて楽しめました。

そして何といっても、昼の部の一番のお楽しみだったのが、四人同時に襲名する芝翫父子の連獅子。

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4人で舞う連獅子というのはいったいどんな事になるものかしら、と楽しみにしていましたが、「祝勢揃壽連獅子」という題名どおり、舞台装置から間狂言の趣向まで、「お祝いですから普段より盛ってます」感、満載!
先代譲りの、芝翫丈の大きな長いお顔は、これぞ舞台人、というべき立派さ。
そして、ゴージャスなお膳立てに負けることなく、鍛錬を重ねてきたことがひしひしと伝わる仔獅子たちの舞に、拍手を贈りながら胸が熱くなりました。

とんだアクシデントを招いてしまったものの、最後は「楽しかった!」と心から言える一日になって、感謝の気持ちでいっぱいです。

2016年11月 3日 (木)

思い立ったが七五三

秋晴れとなった文化の日。

家でのんびり昼食を食べた後、新聞の折込チラシにあった「七五三撮影キャンペーン中!」の文字にふと目が留まりました。

子どもが生まれるまでは特に関心もなく、自分の経験から、女児のお祝いは三つと七つ、男児が五つの時…というのが七五三祝の定説だろうと思っていました。
それが、当事者意識をもって見てみると(笑)写真スタジオの広告などで、三つのお祝いは男女共、という例を知り。

そもそも早生まれの息子の場合、数え年でするのか満年齢でするのかも何だかややこしくてよくわからず…

この際、氏神様である近所の神社で聞いてみたらスッキリするのか、とホームページを検索してみたところ、

※七五三の起源とされる平安時代からのしきたりとして、男女三歳から「髪置」の儀式がある
※数えでも満年齢でもどちらでも構わないが、三歳の男女なら、満年齢2歳を過ぎた次の11月が良いのでは

…と、大変親切な目安が示してありました。
それなら「今でしょ!」思い立ったが吉日、と七五三詣を決行することにしました。

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今から半世紀近く前、夫が生まれた時のお祝いに、父方のひいおばあさんが贈ってくれたというモスリンの着物。共布の袖なしちゃんちゃんこがついていたのは、雪国富山ならではの心遣いでしょうか。

福山に住んでいた時に買った、特産の松永下駄がギリギリまだ履けるサイズだったので、足袋だけ大慌てで夫が買い物に走り、その間に私はバタバタと息子と自分の着付け。

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お昼過ぎから突然に準備を始めたのですから、慌ただしくなるのも当然で、本来は大切な節目の儀式なのに心構えがなってない、という気がしないでもないですが(苦笑)
あと15分で受付が締め切られる~、という焦りが私の大股歩きに如実に表れております…
日中はさぞ、多くの家族で賑わっていただろう境内も、ほぼ貸切状態でした。

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拝殿の準備が整うのを待つ間も、口を開けば「ちとせあめ、まだ~??」と不遜な態度の息子…

記念撮影は5歳の時までじっくりプランを検討するとして、こんな具合で無事に、息子の3歳の七五三祝も終わりました。

ちなみに、ご祈祷をしていただいた後で境内の摂社をまわってお参りした際、息子の口から出たお願いごとは

「ころんで泣きませんように」
「大きくなれますように」
「お腹がすかなくなりませんように」

…さすがに、最後のお願いに関しては「どういう意味?」と確かめずにはいられなかったのですが、本人の真意は「ごはんが出て来たらいつでも食べられる状態にしておきたい」ということだったそうです。食いしん坊バンザイ…

2016年10月26日 (水)

三人寄って銀座ランチ

大阪で上方舞教室「ろじゅあん」を主宰されている、お友達の山村若静奈さん。
この度、師匠のリサイタルをお手伝いしに上京されたので、葉ごろも着付け教室のmiyukiさんと三人で銀座ランチを楽しんできました。

歌舞伎座で昼の部の幕見を楽しんで来られたお二人と、EXITMELSAの前で合流。
東京案内人のはずの私とmiyukiさんが、口を揃えて

「ここはホントは『ニューメルサ』でしょ?看板見てもわからない」

と嘆く始末(苦笑)方向音痴ーズの私たちには、激しい街の変化はなかなかの試練です。

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色白の若静奈さんには玉子色のお着物が本当によくお似合い。miyukiさんは和装洋装共に差し色使いの達人です。

選んだお店は、帝国ホテル仕込みのカレーやシチューが有名な「銀座 古川」。
その昔、夫と銀座方面に出かける時はよく立ち寄った懐かしいお店です。

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大好きなほうれん草カレーの味もお皿も、水の代わりに供される美味しいアイスティーも、記憶の中に大事にしていたものそのままでした。
そのままでいてくれることの、なんとありがたいことよ…(感涙)

お互い、出会ってからの歳月は経ちましたが、実はこの3人で一緒のお出かけというのは初めての組み合わせだったと後で気づく。
おしゃべりに花が咲き、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
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二次会(?)は、四丁目の交差点を見下ろす「鹿乃子」二階の喫茶室で。
それぞれの場所で人生の転機があり、その分知らない世界のことを色々と覗かせてもらえて、つかの間でしたが密度の濃い逢瀬でした。

すっかり秋めいてきて、三日前には袷の着物で出かけられたのに、なぜかこの日だけ25℃超えの夏日。
ちなみに前日は雨交じり…と、遠来のお客様にはまことにお気の毒な空模様でした。私も急遽予定を変更して、伊勢木綿で出かけてそれでも暑かったです。
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若静奈さんからのお土産、季節感たっぷりのたねやのお干菓子。口に入れちゃうのがもったいない…(結局は入れるんだけど)
相変わらず、子どもの幼稚園行事などで慌ただしい毎日が続いていますが、そんな時こそ心を静めて美味しいお茶でも点てよう、という気分になりました。

再会の時を楽しみに、私も自分の場所で一生懸命やろう、と刺激をいただいた一日でした!

2016年10月23日 (日)

十月大歌舞伎~八代目芝翫襲名

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過日、おかげさまで47歳の誕生日を迎えることが出来ました。
今年のお祝いは、夫が歌舞伎座の観劇をプレゼントしてくれることになり、八代目中村芝翫の襲名披露、夜の部を二人で観て来ました。

3人のご子息と、4名同時の襲名披露というのは歌舞伎座でも前例のないことだそうで、お祝いのポスター看板もフレームに収まりきりません(笑)

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大好きな帯に、この日初めて袖を通す小紋でお出かけしました。他にも何枚もお下がりをもらっている大伯母の遺品。
寸法は他と変わらないはずなのに、普段通りに着たつもりがおはしょりが重厚長大に…(そしてやり直す時間の余裕はなかった・涙)

襲名のおめでたい舞台に華を添える、賑やかな「外郎売」に続いて「口上」。

公演の直前に、不徳の致すところ(笑)で世間を少々騒がせた主役に向かい、「奥さんに叱られながら、これからも息子さん達を立派に育てて…」と笑いを取った菊五郎丈がさすがでした。

居並ぶ幹部俳優の中には、いつの間にこんなにお年を召して弱ってしまわれたのか、と胸を突かれる役者さんもいらっしゃいましたし、何よりも芝翫丈の実の兄であり、歌右衛門襲名が約束されていた中村福助丈が、療養中でこの場にいないことはどれほどの無念かと…

初々しい若い世代の口上を聞きながら、自らの天命、人生そのものを人々の目にさらけ出しながら生きる、俳優という生業の厳しさを考えさせられた時間でもありました。

今回、襲名された芝翫丈が、30年前に佐助役で出演したNHK「真田太平記」。水曜の夜に祖母と並んで、橋之助ってかっこいいよね!とドキドキしていた頃が懐かしいです。
時は流れて、熊谷陣屋の悲劇を演じ切る貫禄が備わったことに感慨が。

…とか言いつつ、実は一番のお目当ては、夜の部の締めくくりに坂東玉三郎サマが舞う「藤娘」でした!
暗転の闇から、フワッと明るく照らされた舞台一面に咲き誇る藤の花。その中央に立つ藤の精の美しさに、客席全体から「ああうれしいな、きれいだな」という無邪気なよろこびが、湯気のように立ち上っておりました。素晴らしかった。

さて、夜の部は上記のような演目でしたが、実は昼の部でもどうしても気になる演目があり、この日の数日前にダッシュで幕見席から見物してきました。

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4階からの眺めはこんな感じ…エッジの効いた感じの襲名祝い幕は、佐藤可士和さんデザインのものだそうです。

…それで、何が昼の部のお目当てだったかというと、幕開けの舞踊『初帆上成駒宝船』を作ったのが、大好きな画家の山口晃さんだというので、これは観ておかねば、と。

襲名記念品の扇子を依頼され、扇面に三兄弟の船出を描いて添えた詞書が元になって新作舞踊が作られたそうです。(舞台の様子はこちらに紹介されています)

画伯の絵が舞台装置になって歌舞伎座を彩るとは、生きていると本当に楽しいことがあるものだ、と感激でした!

話は戻って、夜の部鑑賞の帰路。
藤娘の余韻に酔う私の手元には、夫が買ってくれたこちらのお宝が。

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はい、件の成駒屋扇子です。襲名記念品コーナーで、手ぬぐいやマシュマロ(!)などと一緒に並んでいました。
制作は京都の宮脇賣扇庵さんでした。

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橋之助、福之助、歌之助の三兄弟(それぞれ顔の特徴がよく捉えられています)が威勢よく船出する姿。
詞書をよく読むと、三人はもちろん、芝翫丈や三田寛子さんの本名が巧みに織り込まれていて、確かに作調して踊りたくなる素晴らしさ。なんて幸せファミリーなんでしょう!

その幸せをくれぐれも大切に、今後も芸道に精進していただきたいと心から思う次第でありました。
(私もありがたみをかみしめて、この扇子は大事にしなければ)

2016年9月 3日 (土)

葉ごろも着付け教室納涼会

葉山のmiyukiさん主宰「葉ごろも着付け教室」の納涼会にお誘いいただき、鎌倉へお出かけ。
予想外に吹く風が涼しく感じられたので、浴衣の予定を変更し、久しぶりに伊勢木綿を着て出かけました。160903azeya1
ピーコックグリーンがアクセントになった縞柄は、着物つながりのお友達がデザインしたオリジナル伊勢木綿。
「東風杏」のバックル風ガラスの帯留めも、別のお友達からの大切な贈り物です。
帯揚げや帯締めも譲っていただいたもの。そして名古屋帯は、母方の祖母が箪笥に遺していった品で、母曰く「私が友達に頼んで織ってもらった、おばあちゃんのお気に入り」だったそうで。

こんな風に様々な縁の糸がつながって、この日の装いになりました。

身に着けながら、誰かの顔や名前が脳裏に浮かぶようなことは、洋服のおしゃれではあまり経験しないように思います。
物語を纏うことも着物の愉しみ。
それを証明するかのように、12名の着物女子の談義は大いに盛り上がり…
こんなに自己紹介タイムが白熱する会というのも、珍しいのではないでしょうか。質疑応答の時間がいくらあっても足りない!という感じでした。
ついには触りあったりちらりとめくったり脱いだり(履物ですよ)。貸切でよかったー!という主催者の声が何度漏れたことか(笑)
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会場は鎌倉駅前の「畦家」さん。
前菜のお皿(茄子のずんだあんかけに季節の果物の白和え)が並んだ途端、繊細な仕事に歓声が…!締めの半田麺に至るまでどのお皿も美味しかったです。
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骨を抜いたさんまが丸1匹使われたさんまの太巻きにはビックリ!一足先に秋の味覚を満喫しちゃいました。

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宴もたけなわのジャンケン大会で、なんと私、見事に勝ち抜いて賞品を手にしました。
舞扇堂のポップで可愛らしいマカロン柄の扇子。女子力を上げたい時にありがたく活用させていただきます。

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発色が美しい新之助上布の綿麻をお召しのmiyukiさん以下、皆さんがそれぞれに素敵なコーディネートで、久しぶりに眠っていた物欲が目覚めた夜でもありました(いいのか?)。

伊勢木綿と祖母の帯の組み合わせも、ありがたいことにお褒めの言葉をたくさん頂戴して、おばあちゃんっ子だった私には本当に嬉しいことでした。
あっという間に過ぎた濃密な時間に、たくさんパワーをもらった夜でした。感謝。

2016年8月 5日 (金)

海辺の有松絞り

8月の初めは、三重から従妹が遊びにきて、数日間わが家に滞在していました。
私が松阪に住んでいた頃は、一緒に着付けを学んだお稽古仲間でもあり、着物であちこち、楽しく出かけていたものでした。
2009年に大阪で行われた着物イベントも2人で参加して、そこからご縁が繋がった葉ごろも着付け教室のmiyukiさんと今回、葉山でお会い出来ることに。

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ビーチウェアの若者たちに囲まれながら降り立った逗子駅。シンプルな案内表示に、こちらも夏気分が盛り上がりました(笑)

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ご近所のイタリアン「ピスカリア」で美味しいランチを味わい、海を見下ろすご自宅へ。尽きないおしゃべりで時間があっという間に過ぎた午後でした。

私たちが袖を通した有松絞りの浴衣は、一緒にシネコンのレイトショーに行ったついで、ショッピングセンターの呉服店でシーズンオフのセール品を買ったもの。
毎年、夏の盛りを過ぎると店頭に反物が山積みされているのが気になっていて、ある年とうとう、二人して「これは!」という柄のものを発掘したのでした。
それから長い時間を経て、やっと仕立てた浴衣を一緒に着ることが出来ました。

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miyukiさんのご厚意で、それがこんなに素敵な海辺で実現できたことに感謝です。森戸海岸の眺めもおいしいお菓子のおもてなしも、感激でした。

***

さて、従妹が横浜へやって来た当初の目的というのは、横浜アリーナでこちらのライヴを観ること。大ファンの彼女にとっては、バンドの復活は夢のようでツアーを各地で追っかけているそうです。

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シングルのヒット曲しか知らない私もお伴させてもらいましたが、メンバー4人、長い解散の期間があったとは信じられないほどお変わりなく。セットリストの7割は知らない曲でしたが、大好きなSO YOUNGがアンコールで演奏されたのには感涙…
五十代が歌いあげる青春の煌めきは、四十路の胸にしみじみと響きました。

滞在中は、高温注意報に負けず王道の横浜観光をご案内した日も。従妹のことが大好きな息子(赤福のお土産とセットで認識している?)も大喜びでした。

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リクエストにお応えしてエッグスンシングスの季節限定パンケーキ(マンゴーとチーズクリーム)を平らげ、マリンタワーや山下公園を散策。

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大桟橋には、ちょうど大型客船のダイヤモンドプリンセスが寄港中!新しくビルが建ったのかと空目したほど巨大だった!

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いつかは行きたいクルーズ旅行〜、とうっとり夢見る大人たち。一方息子は、海面を漂うクラゲに夢中でした(笑)

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赤レンガ倉庫の前には即席のビーチが出現!肌を刺す紫外線にクラクラしながら、息子の砂遊びを見守る羽目になったのは大誤算…

2016年7月24日 (日)

7月の浴衣

7月の関東は梅雨明けが遅く、最高気温が30度に届かない日が続いて、西日本の酷暑を長年味わってきた身には殊更過ごしやすく感じられました。

見た目は涼しげでも着ている方は汗だく、という夏の和装にはありがたい気候で、7月は二回、浴衣で出かける機会が。

海の日の三連休初日は、上方舞山村流、山村若静紀社中のゆかた会を観に、 神楽坂「 志満金」のお座敷へ伺いました。

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有松絞りに紗献上の帯で。足袋のつま先のワンポイント刺繍を見て「おかあさん、なんかよぼれてる(汚れてる)よ!」と親切に指摘してくれる息子。洗ってないお手てでさわらないでください(苦笑)

無料で誰でも観覧できる上、 大阪から友人の山村若静奈さんが参加されるということで、いつか間近で舞を拝見したい!という願いが叶いました。

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裏桜(山村流の紋なのだそうです)と鼓のかたちをデザインした揃いの浴衣の若静奈さんと。
同じ流派でも、唄の内容や舞う人それぞれの持ち味によって、醸し出される雰囲気は様々。はんなりと「京の四季」を舞われる若静奈さんの周囲は、空気の色が違って見えるほどの艶やかさで、うっとりでした。

翌週は夫も一緒に、大学時代の仲間内で暑気払いの会へ。
幹事役をかって出た私、自他ともに認める雨女なのに、会場に交通会館のスカイビアテラスを選ぶというチャレンジャーぶりを発揮(汗)

週間予報を見て祈った甲斐あって、暑過ぎず雨も降らず、理想的な天候となり一安心でした。有楽町の会場へ行く前に、少しだけ丸の内界隈を散歩。

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二枚持っている有松絞りのうち、最初にゆかた屋つゆくささんで買ったものに、祖母の箪笥から譲り受けた帯を合わせました。
下には、この時のイベントで購入した襦袢型シャツ「ふぁんじゅ」を着用。しぼがある分ふくらんで見える絞りの浴衣が、すっきり身体に沿ってなかなか良いかも!

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この二日前にリリースされたばかりのポケモンGOを、ちょっとだけやらせてもらいましたが何が面白いのかよくわからず(笑)

携帯電話が存在しない時代に青春を送ったおじさん&おばさんも、今やSNSで手軽にやり取りが出来るようになりましたが、やっぱり顔を合わせておしゃべりするのは格別。
海外在住の同級生がお子さんの夏休みにあわせ一時帰国中ということもあり、近況報告に花が咲く楽しい時間でした。

パソコンの不調や夏休みの息子の相手で、ブログの更新が滞っておりましたが、カツオくんの宿題さながらに(?)少しずつ今夏の出来事を記録していきたいと思います。引き続きお付き合いください。

2016年6月17日 (金)

昭和にワープだ

梅雨の晴れ間の日射しが照り付ける中、miyukiさんにお誘いいただいて、久が原にある「昭和のくらし博物館」へ出かけてきました。

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東急池上線の駅から、住宅街の中を歩くこと約8分。
昭和26年に建てられ、6人家族が暮らしたというちいさなおうちが、後に増築された部分も含めて、庶民の生活を紹介する博物館となり一般公開されています。

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玄関の脇には井戸のポンプが。その他、ちゃぶ台の上には庶民の食事がレプリカで再現され、子ども部屋には半世紀以上を経た貴重なおもちゃが並び、台所も書斎もタイムスリップした気分になれる見どころがたくさん!

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中庭にて。縁側に干してあった柿の葉とどくだみの葉は、冷たい野草茶となって来場者にふるまわれていました。暑さに火照った身体にしみわたり、扇子を片手につい長々とおしゃべりしてしまいました。

「家のつくりやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。」
というのは吉田兼好の「徒然草」に出てくる一節ですが、日除けに気を配り風通しを重視した日本の家づくりの知恵も、高温注意報なんてものが出る時代の到来は、想定の外ですよね…

残念ながら室内は撮影禁止でしたが、スタッフの方が
「あまりにお着物が雰囲気に馴染んでいるので…」
と私たちの姿を写真に収めてくださいました(博物館の公式ブログで紹介されています)。

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まだ6月なのですが、気温基準ですっかり盛夏仕様のコーディネート。綿麻のしじらに合わせた半幅帯と帯留は、miyukiさんの葉ごろも着付け教室でこの企画の際にいただいたものです。

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miyukiさんは小千谷で、いつもながらスッキリとした着こなし。帯締めのレモンイエローが爽やかでした。

乗り換え駅の蒲田にて、遅い昼食に案内してもらったのは喫茶「シビタス」。
東急プラザの中にある、昔ながらの喫茶店の雰囲気が感じられるお店です。
神田にあった万惣フルーツパーラーの流れを汲むという、クラシカルなホットケーキが本当に美味しかった!

そしてこちらの店名、看板等には「CIVITAS」とアルファベット表記のロゴが使われているのですが、なぜか店内の印刷物には「市美多寿」(!)との当て字。
…そんなところまで含めて、徹頭徹尾「昭和」を満喫した楽しいお出かけでした。

2016年5月21日 (土)

團菊祭五月大歌舞伎

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尾上菊之助丈のご長男、寺嶋和史ちゃんの初お目見得を観に、團菊祭の歌舞伎座へ行ってきました。

伊勢志摩サミットを直後に控え、銀座の街中も警官隊やパトカーが目につき、物々しい雰囲気でした。

夫が息子の子守りを引き受けてくれることになり、せっかくだから…と早めに出かけて、歌舞伎座タワーの中をうろうろと見物。

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どうして、どうして写真になってこんなところに並んでしまっているの…?と、未練がましくメソメソしてしまう…

何年ぶりかの、着物で歌舞伎鑑賞。暑さ対策に、レース袖の爽竹長襦袢を着ていたら、乱入してきた息子に
「おかあさん、どうして今日はおよめさんなの?」
と目を丸くされる(笑)

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直前に、実家の箪笥から「この時期でも着られそうな単衣、何かなかった?」と引っ張り出した、無地の紬。大叔母の遺した着物で、お茶席用だったのか一つ紋がついています。
洒落袋帯に薔薇の帯留を合わせて。

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幕見席の常連である私ですが、この日は二等の「なんちゃって桟敷」(桟敷席の2階)を
同行のお友だちが押さえてくれました。
お礼に千疋屋のフルーツサンドを持参。大好きな辨松の赤飯弁当も用意して、充実の観劇。
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一、勢獅子音羽花籠 
二、三人吉三巴白浪
三、時今也桔梗旗揚
四、男女道成寺

鳶頭や芸者衆が舞い踊る華やかな舞台で、花道を抱っこされて登場した和史ちゃん。
ご機嫌は今ひとつで、口上の途中で扇子をポイっと人間国宝の吉右衛門じいじに投げつけるという暴挙に出る(笑)
2歳半という年齢を考えると、本人も相当がまんを強いられているだろうに、そして見守る親はさぞ痩せる思いだろうに…と、双方の心情が思いやられて、笑いながらも目頭が熱くなってしまいました(^-^;

子どもの頃から知っていて、まだまだ若手と思っていた俳優たちが、すっかり親の世代となって歌舞伎界を引っ張っているという事実に、時の流れ(と、年を重ねた自分)を実感させられます。

菊之助、海老蔵、松緑と同世代が演じた三人吉三は、この顔合わせで通しで観たいと思わせる組み合わせでしたし、他に比べて地味な演目に思われる「時今―」も、松緑の引き算の演技、溜めの芝居に客席がぐーっと引き込まれました。

そして何より、最後を締めくくる「男女道成寺」は素晴らしかった!
大喝采の中で幕が閉まるのを見届けながら、

「…美しいって、正義ね!」

と、訳のわからないことを口走ってしまいました。
若々しさに修練の積み重ねが合わさって、ひれ伏したくなるような輝きが菊之助・海老蔵ご両人の舞台から溢れ出ており、「眼の正月」という言葉がぴったりのひと時。
これこそ芝居見物の醍醐味、と大満足で家路につきました。

国宝じいじ達にも末永くお元気でいていただいて、お孫さんの成長を見守りよい役者に育ててほしいものです。
観客の側も、健康維持とお小遣い稼ぎを心がけなければ(笑)

【おまけ】

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歌舞伎座の翌日は、ニッパツ三ツ沢競技場に横浜FCvsセレッソ大阪の試合を観戦に行ってきました。前日同様、晴れて気持ちの良い観戦日和。
そしてサッカー界の人間国宝と言ってもいい存在、KINGカズは先発出場。ゴールはなりませんでしたがキレキレの動きで、こちらもいつまでもがんばってほしい!と心から思いました。

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