東京九州フェリーで親子旅
夫の長期休暇に合わせて計画した家族旅行の行き先を、九州方面へと決めた理由のひとつが、NHK「ドキュメント72時間」で見てから興味津々だった「フェリーの旅」が出来る、ということでした。
横須賀港を23:45に出港する、東京九州フェリー はまゆう号に乗船し、翌日21時に新門司港に到着する航程です。
丸一日を、船上で過ごす初めての経験。夕食を済ませてから自宅を出発したのが夜9時半。寝ろと言われている時間に外出という、もうこの時点で息子は非日常感に大興奮!
京急の横須賀中央駅からフェリー乗り場まではタクシーで5分ほど。ターミナルはまだ新しくきれいでした。ワクワクして先を急ぐあまり、駅でコンビニに寄るプランをすっ飛ばしていたことに気づき、それならもう、買い物は船内の売店で…ということに。(自販機の飲料などはコンビニとさして変わらない良心的な価格)
クルーズ船ほどではないにせよ、船内は様々な設備が整っています。私たち家族は定員4名の「ステートA」という船室をネット予約していました。
ツインのベッドに、エキストラでソファの座面を広げ布団を敷くスタイル。
荷解きを終えて落ち着いた頃には、いつの間にか船出を終えていた感じですが、静かに座っていると思いのほか「船に乗ってる」という実感十分の揺れが伝わります。三半規管の弱い私は、酔い止め薬を乗船のタイミングと翌朝に服用。夫と息子は朝食後1回だけ、ドロップタイプの酔い止めを服用。波にも身体が慣れていくのか、これで船酔いは全員大丈夫でした。
就寝前に、一番楽しみだった大浴場へ。露天風呂もついている本格的なもの。今回の船旅、乗客に女性があまりいなかったこともあり、3回の入浴はすべて貸切状態で、最高の体験でした!サウナはしっかり熱く、浴室や更衣室はとても清潔。海原を進みながら潮風を受けてお湯につかる、なかなか出来る体験ではありません、
その後も、トレーニングルーム、シアタールームのプラネタリウムに映画上映、挙句にカラオケルームまで親子で満喫しました(貧乏性ともいう)。
シアタールームの上映は、プラネタリウムと映画が各2回。室内にはビーズクッションが置かれ、ほぼ寝転がった状態での鑑賞。スヤスヤ寝てしまいました…
レストランは、乗船時の夜食提供、朝食、昼食、夕食とメニューを替えて営業。営業時間外は自販機のコーヒーやお湯を利用して、くつろぐことも出来ます。船内のカップヌードルの自販機を発見した息子が、お昼ご飯はこれが食べたい!というので、1時の営業終了を待って持ち込みに。夫と私はおいしくレストランの蕎麦をいただきました。夕食はビーフシチューを頼んで、とても美味しかったです。ちなみに朝食は自分達でパンを持ち込んだのですが、レストランの営業が終わった後、売店で船内で焼き上げたパンを販売してくれていました。こちらも思わず購入してしまいましたが、大きくてふわっと食べごたえ十分でした。
そんなことで、退屈する暇もなく時間が過ぎてしまい、旅のお供に、と持参した厚い文庫本とおやつを前に腰を落ち着けたのは、もう夕方。
それでも、ディナー営業を前に厨房から漂ってくるビーフシチューの匂いに包まれながら、水平線に夕日が近づいていくまで静かに読書していたひとときは、これぞ旅の贅沢、という感動があり、忘れられない経験になりました。
新門司港到着は予定通り、その後、フェリー乗り場からは連絡バスで門司を経由して小倉駅まで送ってもらいました。
夢がかなって、オフシーズンの平日でも満喫できて楽しかったです。船内はTシャツにカーディガンとジョガーパンツで過ごせる暖かさで、そのままデッキに出ても大丈夫なくらい好天だったのもラッキーでした。フェリー旅、もっと追求してみたくなる良さがあります…!












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