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2019年7月

2019年7月27日 (土)

氷艶ー月光かりの如くー

一昨年、歌舞伎とアイスショーのコラボレーションを見事なエンターテインメントに仕上げてみせた「氷艶2007 破沙羅」。(鑑賞時のブログはこちら)。

事前の予想を遥かに上回る濃密な内容は、時を経た今も忘れられず…
第二弾の制作が発表された時から、開催を心待ちにしていました。

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会場が横浜アリーナだったため、みなとみらいや横浜駅周辺の商業施設ではキャストの等身大パネルが飾られたりして、開演日が近づくにつれ気分が盛り上がっていました。

今度は、宮本亜門演出のミュージカル?題材は源氏物語?どうなることやらまったく想像がつかず。
座長格となる髙橋大輔さんの「自分は光源氏をやるには色々濃すぎると思う」という記者会見での発言に、確かにそうだ…と深くうなづき(笑)
前回も、客席に座る前は何が何やらよくわかっていなかったのだから、そして終演時には「これを観ない選択肢はあり得なかった!」という気持ちになっていたのだから…と、期待だけ心に詰め込んで、横浜アリーナに向かいました。

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前回の氷艶は、歌舞伎役者の皆さんが本当にスケートを頑張ってる、という点にとにかく胸打たれたのですが、今回は何と言ってもスケーターが、本業以外のところでがんばっている点にビックリ。
台詞を言う、演技をする、そして歌う!
特に出ずっぱりだった光源氏の大ちゃん、私の眼は贔屓のひき倒しで曇りまくっているので正常な判断ではないことを自覚しつつも、思いのほかちゃんと出来てた…と、感動するより安堵が先に立つファン心理(笑)

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平安貴族の雅な世界を描いているはずなのに、何度も何度も剣をふり回す立ち回りが見せ場になっている時点でもう、トンでも源氏物語、というのは明らかで、細かいツッコミはなしね、という感じ。
それでも、あのステファン・ランビエール様が烏帽子に装束で現れただけで「リアル"あさきゆめみし"」!とうっとりだったし、スケートリンクでしか表現できないプロジェクションマッピングの妙(特に歌合せの場面の、筆文字とスケートの織りなす表現の美しさは忘れられない)など、「氷艶」ならではの世界を堪能しました。

ミュージカルは基本的に、「ストーリー」を描かなければいけない以上、起承転結が必要で、そもそもあらすじなど無視で、見せ場と見せ場が排気でくっついてしまう歌舞伎とは大きく違う。
どちらがアイスショーの性質にあっているかといえば、個人的には後者かな、と思ったのも事実です。

主役を張る大ちゃんの持ち味は、圧倒的に「陽」よりは「陰」のテイストだから、クライマックスは彼の「慟哭の舞」であって当然だし、流石のスケーティングで目頭が熱くなりました。
ただ、そこへ持っていくがために、終演後「…そう言えば、誰1人幸せにならないお話だったよね…」と気づく羽目に(笑)

観客席の私は十二分に幸せでしたよ!後日、浅田真央ちゃんも同じ日に観劇していたことがわかって興奮を新たにしました!
(9月1日、正午からBS日テレで放映されます)

2019年7月20日 (土)

港ヨコハマ再発見

地元に住んでいる人ほど、観光客で賑わう名所には意外と足を向けないもの、というのはよくある話と思いますが、行ってみれば
「こんな近くにこんないい場所があるんだよね…」
もっとちょくちょく遊びに来ればよかった、と思うのもまた「あるある」かと。

今年の夏の始めは、なぜか横浜港の埠頭界隈へ行く予定が立て続けにあって、まさにそんな気持ちを味わいました。みなとみらい界隈の便利な商業施設で用事を済ませてばかりだけれど、たまには港町ならではの風情をちゃんと楽しむのも良いものですね。

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ある日のこと、サザンオールスターズファンの先輩方を案内してマリンルージュのティータイムクルーズへ。

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山下公園の観光船乗り場から出発して、約1時間のクルーズはケーキセット付。航海の最後に、マリンルージュで愛されて♪のサビで知られるサザンの「Love affair~秘密のデート」が船内に流れて盛り上がりました。

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この日のディナーは関内駅前の「天吉」さん。揚げたてサクサクを堪能し天茶で締める幸せ。サザンのキーボード、原由子さんのご実家。

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また別の日、息子の同級生たちと誘い合って、総勢10組の親子で大黒ふ頭の海釣り公園でバーベキューをしました。

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残念ながら昼過ぎには雨が降ってきてしまったものの、大好きなお友達に囲まれて息子は上機嫌。

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 また別の日、やっと長かった梅雨が明けて、夕涼みのシーズン到来…大型客船の寄港を広報でチェックして、日が暮れる頃に大桟橋に出かけてみました。

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オランダ船籍の「マースダム」は横浜へ初寄港とのこと、ウッドデッキになっている大桟橋の「くじらの背中」で、夕暮れと大きな船を眺めながら、心地良い時間を過しました。

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2019年7月 2日 (火)

COLD WAR あの歌、2つの心

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第二次大戦直後、社会主義となったポーランドで出会った男女の物語。
そしてタイトルが「COLD WAR」とあれば、いかにも、東西冷戦下の社会情勢の動乱に翻弄される悲恋を連想してしまいますが、この映画で描かれる主人公たちの結びつきは、時代の変化にも、時の流れにも、まったく動じることがない。
国境もイデオロギーも、文化の違いも関係なく、ただ相手を追い求めるブラックホールのような引力、圧倒的でした。常に思いの中心にあなたがいる、という愛憎半ばの「冷戦」。
モノクロームの画面で描き出される二人の生の軌跡が、凡人の理解を超える激しさで、でも映画は隅々まで美しくて。
90分に満たない映画ですが、あまりの濃密さに、十数年にわたる旅路を一緒に体験したような…
どんな映画もそうだけれど、本当にスクリーンの暗闇で向き合うにふさわしい、いつまでも忘れられない一本になりそう。
レア・セドゥによく似た面影の主演女優の歌声を、鑑賞後ずっと脳裏に反芻しています。

 

主人公たちが出会ったのは、戦後、ポーランドの民族音楽や舞踊を上演するために結成された歌劇団。映画は、その立ち上げに向けて、国内の各地に伝わる土着の民謡を採集する過程から始まります。
冒頭、見たことのない楽器のクローズアップから、次々と繰り出されるエキゾチックで哀調を帯びた歌の数々に、まずは心を揺さぶられました。

ふと思い出されたのが、公開時日本でも話題になった「迷子の警察音楽隊」という映画。
文化交流のためにイスラエルに招かれたエジプトの警察音楽隊が、集団で行き先を間違え辺境の街にさまよいこんで、さてどうなる…というストーリーなのですが、大げさな泣かせも笑わせもなく、その分じんわりと沁みる作品。
なんとハートウォーミングな…と思ったところで、エンドロールで披露されるこの音楽隊の演奏(というか隊長さんの独唱)が、ここまで来てまったく想像を裏切る、カルチャーショックを受けるスタイル(私が無知だっただけかもしれませんが)で…
世界は広い、ということと、土地に根差した文化の底力に頭を殴られたような気持ちになったものです。

この「COLD WAR」も、遠いところまで心を運んでもらえる、という映画芸術の素晴らしさを実感できた映画でした。沢山の人に観てもらいたいなあ。

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