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2018年12月 6日 (木)

文楽鑑賞教室

気温がぐっと下がって冷たい雨がそぼ降る中を、久しぶりの国立劇場へ。

大人気で通常公演以上にチケット激戦の、文楽鑑賞教室をやっと観に行くことが出来ました。

観劇前のランチは、これまた長年行きたいと思っていた麹町のドーカンへ。

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平日の日中しか開いていないお店で、なかなか来られる機会がなく…次のチャンスもいつかはわからない、とあって、悩んだ末に「具だくさんスープセット」を注文しました。
しょうがをきかせた野菜たっぷりのスープが、滋味たっぷり。チキンのクリーム煮もやさしいお味で美味しかった!

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セットのデザートを変更して、プラムの赤ワイン煮とクリームチーズをのせたワッフルをお願いしました。
ドーカンのことを知ったのは、週刊文春のグラフでこのメニューが紹介されていたのがきっかけ。それも十数年前のこと(!)我ながら執念深い…
長年の片思いが実ったひととき、まさに「口福(こうふく)」でした。

ランチをご一緒した友達と別れて劇場へ。公演の趣旨が趣旨だけに、ふだんの文楽公演では見かけない制服姿の若者が客席を埋めていて、何だか新鮮でした。

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演目は、陽気な舞踊の「団子売」と、歌舞伎でも名高い「菅原伝授手習鑑」。合間に「文楽の魅力」と題された解説コーナーをはさみます。

解説付きの文楽鑑賞はこれまで何度も経験していますが、これまで伺ったレクチャーは人形の仕組みや遣い方についてのものが殆どでした。

なので、本当の舞台上で、浄瑠璃や三味線の語り分け、弾き分けの魅力を、技芸員さんの実演で教えてもらえたのは貴重でした。
改めてその技量の素晴らしさ(そして、透けて見える修練の尊さ)を実感することが出来ました。

そして実際の演目ですが、今回、前から4列目という席だったため、この頃肩と首の調子が悪い私、あまり頭を動かすことが出来ず…
いつもなら、床の太夫と三味線の姿も舞台と同様に視野に入れて楽しむのですが、右側を向くのが少々辛くて。必然的にがっつり、お人形たちを見据えて鑑賞しました。
(寺入りの段は、豊竹咲寿太夫さんの語り、敦澤友之助さんの三味線と、見目麗しい若手の競演で、もっと目に焼き付けたかったところだったのが悔やまれる)

自分が男児の母親になってから、大きな義のために我が子を犠牲にする、寺子屋のような演目の観方はそれまでとは同じでなくなってしまって。何度も目にしているのにやっぱり涙が抑えきれず。

今回、舞台に近いところでのめり込んで観察していたおかげで、場の中心になって動いている登場人物の脇で、じっと首を垂れている人形にも引き寄せられました。
辛い心情を思いやって、心から同情を寄せ、共に胸の内で泣いている…
その気持ちがひしひしと伝わって来たのが、殊更に印象的でした。
その間、人形遣いはまったく人形を動かしてはいないのに。

魔法って本当に目にすることが出来るんだ。文楽を観るといつも思わされることです。
鑑賞教室に「連れてこられた」若い人たちの中で、少しでも「また観たい」と思ってくれる人がいたらいいなあ、と切に願います。

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