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2018年5月

2018年5月27日 (日)

柳家三三独演会 春

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東京芸術劇場プレイハウスにて、夫と二人で「柳家三三 独演会 春」を鑑賞。

いいお天気の日曜日、息子は私の両親と森林公園へピクニック。私たちも、梅雨入り前の爽やかな季節を堪能したくて、劇場内のカフェのテラス席で開演前のランチをいただきました。

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プレートの上は全然爽やかじゃない、かなりのガッツリ系…大変美味しくぺろりと平らげました

三三さんの高座を最後に聴いたのは、6年前の「柳家三三で北村薫。」 という企画以来のことです。

この日の公演のチラシを見て、ずいぶんと表情に貫禄が増したこと…と感じましたが、出囃子にのってヒョコヒョコと、独特の歩き方で袖から登場する様子は、相変わらず飄々としていて、変わらない風情に何だか安心(笑)

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外見のことをどうのこうのと評するのはとても失礼なことだとは思いますが、三三さんって、顔立ちに際立った特徴がない上に、やわらかい表情筋をフル稼働させる技をお持ちなので、噺の登場人物の憑依度合いがすごいと毎度思うのです。

今回、一番楽しみにしていた「居残り佐平次」。
この落語がベースになっている映画「幕末太陽傳」(その後なんと宝塚で舞台化もされた)を何度も観ているので、私の脳内では「佐平次=フランキー堺」のイメージがこびりついているのですが、じっと噺に聴き入っているうちに、いつの間にか余計なものが頭の中から消えていき、この日この時だけの品川遊郭の世界が広がっていました。

さすがは「次代の名人芸」と謳われるだけのことはある、と、たくさん笑って満足して帰路につきました。

この日袖を通したのはいただきものの弓浜絣。かつて住んでいた鳥取県米子市界隈の名産です。長襦袢は省略して、下は Tシャツ肌襦袢のふぁんじゅを着ました。

いまや、5月はもう単衣が丁度いい気候。別の日には、帯を替えてこんなお出かけも。

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食べてばっかり!横浜名物、シウマイ弁当の崎陽軒本店、喫茶コーナーのアフタヌーンティー。

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同行のお友達と。今まであまり意識しなかったけれど、藍の魅力について改めて目を開かせてくれた着物です。大切に着ていこうと思っています。

2018年5月25日 (金)

君の名前で僕を呼んで

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十代の頃に封切られた「眺めのいい部屋」や「モーリス」といった作品群に陶酔していた世代としては、名監督ジェイムス・アイヴォリーがこの作品で、今年のアカデミー賞脚色賞を受賞した場面は、大変に感慨深いものでした。

御大自らはメガホンを取らなかったというものの、観た人が洩らす感想の「魅せられっぷり」にかつての自分が重なり、絶対に大きなスクリーンで観ようと決めていた作品です。

舞台は、1983年、北イタリアのある街。
大学教授の息子、17才のエリオと、父親の助手として6週間共に過ごすことになった大学院生、オリヴァーの「ひと夏の恋」が描かれる映画です。

画面いっぱいに広がるイタリアの自然、彼らが暮らす史跡のような石造りの邸宅、部屋の調度の隅々に至るまで、映画館に足を運んだ価値が十分にありました。

そして何より、エリオとオリヴァーの「時分の花」と表現する他ない、若さゆえの美しさ。

この場所、この時でなければ生まれなかった理想美の世界。
だからこそ、二人の関係は断ち切られ、幕切れのある物語として思い出の中に完結する。
切ない最後に胸をしめつけられながらも、そうじゃなくちゃね、と思わされるところが、耽美主義の極みというか。
若い時ゃ二度ない、という言葉の真実は、年を重ねた者ほど深く理解できる。今年90才になる脚本家の描く青春の眩しさ。
「映画芸術」という言葉にふさわしい、完成度の高い工芸品を愛でたような時間でした。

原作の小説は、作者の実体験ではない、と明言されているそうですが、映画には、老いたゲイカップルの片割れとして原作者がカメオ出演しています。

文学や音楽や美術のことばかりを考えて暮らす毎日。こんな経験があった後で、こんな言葉を語りかけてもらえたらどんなに救われるだろう、と思わせる父親の台詞。 (ちなみにお父さん役の人、シェイプ・オブ・ウォーターの時とは外見も役柄もまったく違っていて仰天しました)
そして、自分の名前でお互いを呼び合う、二人だけの秘密のサイン。俺があいつであいつが俺で…?

突き抜けた理想のように感じるこの夏の物語、つまりは
「こんな夏が、本当に自分の人生にあったら」
という、手に入れられなかった夢の具現化なのかも…?とも、感じました。
だからこそ、恋する気持に伴う痛みを知っている、万人の胸に刺さるのかも…と。

エリオを演じたティモシー・シャラメの、三か国語を自在に操りピアノを弾きこなし、繊細な感情表現を見事に演じる美少年ぶりは評判通りの見応え。
そして、「役柄に対して老けすぎ」と言う評も聞いたオリヴァーのアーミー・ハマーも、古典的な美男子ぶりが恋の顛末に説得力を持たせていたと思いました。
思いが通じ合った後の、エリオを見つめる表情の愛おし気なこと。
一生に一度でも、こんな眼差しで大好きな人に見守られたら、それだけで充分に人生を謳歌した、と言えるのではないでしょうか。

高級チョコレートを食べ過ぎて鼻血を出しそうな高揚感(どんな?笑)と共に映画館を後にし、私も生活が待つ現実の世界へと帰ったのでした。
(その後、猛烈に青池保子や摩夜峰央の漫画を読み耽りたくなった…)

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補足1)オスカー授賞式の際の、ジェイムズ・アイヴォリーが着ていたシャラメ君の顔イラスト入りシャツ。一見して「攻めてるなー!」と強く印象に残ったのですが、映画の終盤を観て「そういうちなみものだったのか?」と納得しました。

補足2)この映画、映像と同じくらい美意識に貫かれた音楽が最高で、オリジナル・サウンドトラック を聴いていると気分はすっかり真夏の北イタリア。80年代の坂本龍一の楽曲も入っています。サイケデリック・ファーズが懐かしかった…

2018年5月20日 (日)

洒落水引ワークショップ

二子玉川にある「モダン着物小物 梅屋」のアトリエで、洒落水引のワークショップへ参加。生まれて初めて水引細工を体験してきました。

カラフルでモダンで、かつ品の良い水引の帯留めは、周囲の着物友達に愛用者が多く、私も憧れているもの。

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紫外線が降り注ぐ中を直前まで、高島屋の屋上で走り回る息子に付き合っていて、スタート時間に遅刻するという大失態をやらかしましたが、テーブルに用意された色とりどりの水引を目にした瞬間、ワーッとテンションが上がって胸がワクワクしました。

以前、葉ごろも着付け教室のパーティーでデザイナーの加須美さんとご一緒する機会があり、そのビロードのような美しい声に魅入られてしまった私。
つい聞き惚れてしまう穏やかな語り口で丁寧に説明していただき、水引1本、2本、3本…と難易度を上げながら、基本のあわじ結びを教わりました。

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最後に、本番は自分の好きな色の組合せを決めて(これが本当に悩ましかった!)オリジナルの帯留めが完成。

何度か助け舟を出していただいたおかげで、中心にスクエアのスワロフスキーをセットした涼しげな帯留めを仕上げることが出来ました。
私にも、本当に出来たー!というのが、何より先に頭に浮かんだ感想(笑)

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一緒に受講した方たちの作品と共に。2個作ってピアスやイヤリングを仕上げた方もいて、皆それぞれ大満足でした。

お土産にいただいた水引を使って、帰宅後も忘れないように早速復習!基本、雑な性格に出来ている私の場合、どこかしら味わいのある形に仕上がってしまいがちでしたが(笑)

伝承文化でもある「結び」の奥深さに夢中になりました。貴重な機会を作っていただけて感謝。
今度は、加須美さんのこちらの本で紹介されている色々なアレンジにも挑戦したいな、なんて思っています。

2018年5月17日 (木)

大相撲夏場所

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新緑に幟が映える、国技館が一番美しい季節に行われる五月場所。
一月の初場所観戦に続いて、今回も土俵際でチケット争奪戦に勝ち残り、行ってまいりました!

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JR両国駅前では、「Oh!相撲市」なるイベントブースが設けられ、お土産グッズが買えたり、貴重な相撲アイテムを手に記念撮影が出来たりします。

前回、グッズはあれこれ買い込んだので、今回は土俵外では、主に国技館グルメに照準を合わせて楽しみました。

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地下大広間で味わえるちゃんこは、場所ごとに担当の部屋が変わります。今場所は、尾車部屋の塩ちゃんこが登場。ご一緒したお友達は、艶やかな綿麻の雪花絞りをお召しでした。

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私は綿麻の新之助上布に紗献上の帯を合わせました。麻のカラフルな半襟も新之助上布。それでもさすがに、熱々のちゃんこを完食した後は汗が…(笑)
大好きな嘉風関も味わっているのかな、と思いながら、たいへん美味しくいただきました!

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幕下で応援している豊ノ島も炎鵬も出場日に当たっていてラッキー!炎鵬は負けちゃいましたが、今場所好調の豊ノ島はしっかり勝ち星を重ねました。
安美錦もそうですが、怪我に苦しみ、若さを失っていきながらも、コツコツと土俵に上がり続ける姿は、観ているこちらも本当に、お腹から力が湧き上がる思いがいたします。

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お昼はカウンターでも握りが食べられるお寿司コーナーでお弁当を買い、十両の取り組みを見ながら「窯焼きパンケーキソフトクリーム添え」という本格スイーツでおやつタイム。
このパンケーキが熱々、ふわふわの本格派で、売場から2階C席への階段を上るうちにあれよあれよとソフトが溶けてきました(笑)

今回は最安値の席で観戦しましたが、土俵は充分すぎるほどよく見えるし、椅子席で足がしびれることもなく、大変快適に過ごしました。

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この日最も館内が湧いたのは、70キロ以上体重差がある逸ノ城を、遠藤が二転三転の攻防の末に見事に寄り切った一番(写真は相撲協会のTwitterから拝借)。

相変わらず色々なことがあって、あれこれ言われてしまうことも山積みだけれど、土俵の真剣勝負に賭けるお相撲さんの姿はやっぱり尊い。

ところで、初場所の観戦時ブログ
「次回はぜひ、稀勢の里と安美錦を生で応援したい&石浦が勝つところを見たいです…」
と書いた私ですが、今回はその願いは一つしかかないませんでした…

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また来るわ!と誓って、今度こそ、の思いを胸にハネ太鼓に送られて帰ったのでした。力士も自分も、その日まで夏を元気に乗り切らなくては。

2018年5月12日 (土)

髑髏城の七人 Season極 修羅天魔

去年の夏に「Season鳥」を観て以来、二度目となるステージアラウンド東京での「髑髏城の七人」鑑賞。

18時の開演前に、しっかりおやつで腹ごしらえをしておきましょうか…と、向かったのは銀座「椿サロン」。

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「北海道ほっとけーき」が目玉メニューのお店。二種類あるうち、最初は基本から…とベーシックな「プレミアム」をいただきました(他に、ミートソースとサラダがつく「ボロネーゼ」があります)。

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「無添加でぷるぷる」というお店の謳い文句を見て、「…ぷるぷる?」と不思議に思っていましたが、運ばれてきた実物は確かに「ぷるぷる」以外の何物でもなかった!

粉の焼き菓子というより、もはやプリンに近いようなやわやわの食感(きれいに断面を見せて切るのは至難の業)で、添えられたバターに粒あん、てんさい糖のシロップをあれこれ組み合わせながら、かなりのボリュームをペロッと平らげました。お口直しのチーズの塩気が絶妙なアクセント。

落ち着いた雰囲気の店内でくつろいで、豊かな気持ちで劇場へ移動しました。きれいな青空の下、ゆりかもめに乗るのは最高!

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という訳で、上機嫌で降り立った豊洲の地。
1年以上続いたお祭り騒ぎの日々が、今回のバージョンをもっていよいよクライマックスを迎える訳で、有り難い場に居合わせていただく感謝の念が沸き上がります。

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ロビーには、「花」「鳥」「風」「月」それぞれの出演者のサイン入りポスターがドーンと掲げられていました。

あえて、まったく予備知識を持たずに鑑賞して、ストーリーの展開にいちいち驚かされた「Season鳥」。
今回は、あらすじが頭に入った上で、配役の違いによるキャラクター作りの変化を楽しんだり、顛末がわかっているのにやっぱり同じところで泣かされたり、見せ場が来るぞーとワクワクしたり…
すでに古典の味わい方で楽しんでいることを、改めて気付かされました。

「極」と銘打った今回の舞台も、すでに「髑髏城の七人」というお芝居が定番の演目として愛されてきたからこそ、主人公を別の人物にして換骨奪胎することが可能だった訳で。
それ故に、最後の最後で物語はどっちにどう着地するのか?ハラハラさせられる見どころもあり、今回も本当に面白かったです。

出演者の中では、「ひよっこ」で優しいお巡りさんを演じていた竜星涼さんのスタイルの良さが、日本男子の体型もここまで来たか…と印象に残りました。太夫の女形も熱演でした。

が、帰りのゆりかもめでは、3分に1回
「やっぱり、天海祐希ってスゴイんだね…」
とため息をついていた同行の友人と私。持って生まれた華の圧倒的存在感に、ひれ伏したくなりました。

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