柳家三三独演会 春
東京芸術劇場プレイハウスにて、夫と二人で「柳家三三 独演会 春」を鑑賞。
いいお天気の日曜日、息子は私の両親と森林公園へピクニック。私たちも、梅雨入り前の爽やかな季節を堪能したくて、劇場内のカフェのテラス席で開演前のランチをいただきました。
プレートの上は全然爽やかじゃない、かなりのガッツリ系…大変美味しくぺろりと平らげました
三三さんの高座を最後に聴いたのは、6年前の「柳家三三で北村薫。」 という企画以来のことです。
この日の公演のチラシを見て、ずいぶんと表情に貫禄が増したこと…と感じましたが、出囃子にのってヒョコヒョコと、独特の歩き方で袖から登場する様子は、相変わらず飄々としていて、変わらない風情に何だか安心(笑)
外見のことをどうのこうのと評するのはとても失礼なことだとは思いますが、三三さんって、顔立ちに際立った特徴がない上に、やわらかい表情筋をフル稼働させる技をお持ちなので、噺の登場人物の憑依度合いがすごいと毎度思うのです。
今回、一番楽しみにしていた「居残り佐平次」。
この落語がベースになっている映画「幕末太陽傳」(その後なんと宝塚で舞台化もされた)を何度も観ているので、私の脳内では「佐平次=フランキー堺」のイメージがこびりついているのですが、じっと噺に聴き入っているうちに、いつの間にか余計なものが頭の中から消えていき、この日この時だけの品川遊郭の世界が広がっていました。
さすがは「次代の名人芸」と謳われるだけのことはある、と、たくさん笑って満足して帰路につきました。
この日袖を通したのはいただきものの弓浜絣。かつて住んでいた鳥取県米子市界隈の名産です。長襦袢は省略して、下は Tシャツ肌襦袢のふぁんじゅを着ました。
いまや、5月はもう単衣が丁度いい気候。別の日には、帯を替えてこんなお出かけも。
食べてばっかり!横浜名物、シウマイ弁当の崎陽軒本店、喫茶コーナーのアフタヌーンティー。
同行のお友達と。今まであまり意識しなかったけれど、藍の魅力について改めて目を開かせてくれた着物です。大切に着ていこうと思っています。
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