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2018年4月

2018年4月28日 (土)

こいのぼりなう!

ゴールデンウイーク初日は、家族で国立新美術館へ。義父の絵が展示されている公募展を鑑賞しに出かけてきました。

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大きな木々に囲まれて立つ美術館は、今の季節訪れるには最高のスポットです。
カフェテリアで買ったサンドイッチを外のテラスで食べて、ちょっとしたピクニック気分の後、2Fの展示室で無料公開されていた「こいのぼりなう!」という企画展示に立ち寄ってみました。

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展示室には、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんがデザインした布で作られた鯉のぼりが約300匹、賑やかに回遊していました。

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場内の中央にはビーズクッション(別名:人をダメにする椅子)が置かれ、寝転がって見上げるもよし、鯉のぼりと同じ目線で歩き回るもよし。
思い思いに、色とりどりの鯉のぼりと一緒に過せるインスタレーションとなっていました。

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身長108㎝の息子が歩いてもこんな感じ。自分の「鯉のぼり」の概念とはずいぶん違う、と思ったようですが、迫力に感じるところがあったか熱心に見物していました。

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目を凝らすと精緻な刺繍が施されていたり、複雑な織り方だったり、一つひとつの布をもっと間近に見たいな、と思っていましたら、別室には手にとって触ることも出来る、テキスタイルの解説コーナーもありました。
こんな半襟があったら…薄羽織を作れたら…帯に出来たら…と、いけない妄想がついふくらむ(笑)

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色々な紙を思うままに貼り付ければ出来る、紙のミニ鯉のぼりの作成コーナーもあり、子どもも大人もつい夢中になって作業してしまいました。

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美術館を出れば、すぐそばの東京ミッドタウンでも、毎年恒例の鯉のぼりが空いっぱいに泳いでおりました。
紫外線は気になるものの、やっぱり青空と緑の美しいこの季節、外で過すのは最高ですね。

そして、クリスマスツリーと鯉のぼりは外で見るに限る、という親の持論を、今年も刷り込まれる息子であった…(笑)

2018年4月19日 (木)

四月大歌舞伎~通し狂言 絵本合法衢

四月の歌舞伎座は、昼の部夜の部共に、人間国宝が二役で悪人を演じるという趣向。

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宣伝文句は「悪の桜が咲き誇る歌舞伎座」。
私は、大好きな片岡仁左衛門丈が一世一代、つまりはこれが最後と宣言しての「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」を鑑賞してきました。

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自分の楽しみには、やりくりやら算段やらが必須の身の上。この日も幼稚園から帰った息子を実家に託して、ギリギリ歌舞伎座に滑り込み。
お弁当を買って行く余裕もなくて、場内で以前から気になっていた「グリル梵」の「ビーフヘレカツサンド」を頂いてみました。

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じゃーん!ドーン!見惚れてしまう切り口のルックス(笑)
死屍累々の脂ぎった悪の絵巻にはピッタリの食べ応えで、我ながら大満足のチョイスでございました。

鶴屋南北原作、極悪非道の主人公、侍と町人の一人二役…と、去年の十月に国立劇場で観た「霊験亀山鉾」と印象がかぶる今回のお芝居。
その際も思ったことですが、ご本人はあれだけ心の温かさに満ちたジェントルマンなのに、仁左衛門サマが「自分のことしか愛していない人間」を演じると、何故にこれほど真に迫り、その上魅力的に映るのだろうか。
本当に不思議です。

この日は、出がけに言う事を聞かない息子に手を焼いたこともあり、冒頭で意に沿わない村の子どもをバッサリ斬ってしまう場面など、思わず「いいぞいいぞ!」と心の中でこっそり拍手喝采(笑)

悪の限りを尽くした果てに、最後はどんでん返しの展開で勧善懲悪、となって物語は幕切れ。
討たれたばかりの主人公、大学之助がやおら起き上がって居ずまいを正す様子を見て、近くに座っていた外国人観光客のカップルはビックリした様子でしたが、その時点で場内はもう、割れんばかりの拍手に包まれていました。

予算の範囲内で出来るだけ近くで拝見したい、と、桟敷上の三階席で鑑賞していた私は、
「まずこんにちはこれぎり」
という切り口上を述べる横顔を見つめる格好になりました。
その表情にも声音にも、全身全霊今日もお役をやりきりました、という思いが溢れているのが伝わってきて、ああ、この場に一緒にいられた幸せよ…と感涙。

こんなに素敵なのに、まだ充分すぎるほど見事なのに、もう自分で幕を下ろしてしまうのか、でもご本人にしかわからない「域」がある以上、これも仕方のないことなのだ…と、万感の拍手を送った夜でした。

千秋楽には、喝采が鳴りやまず、楽屋ですでに着替えていた仁左衛門丈が舞台に戻って異例のカーテンコールをされたと聞きましたが、それだけのことを観客にさせる見事な一世一代の舞台でありました。見届けた証人の一人になれて本当に良かったです。

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