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2018年3月 3日 (土)

シェイプ・オブ・ウォーター

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アカデミー賞が発表になる直前に、映画館に滑り込んで鑑賞してきました。
劇場公開される何か月も前に、SNSで偶然目にしたこのポスタービジュアルが素晴しく魅力的で、絶対にスクリーンで観たい、と固く心に誓っていたのです。

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この1枚の絵に心をわし掴みにされてしまった私には、異形の半魚人に強く惹かれていく主人公の女性の気持ちがよくわかりました。

…というか、鑑賞中頭に浮かんでいたことはほぼ「魚人、イケてる!」に尽きる(笑)

声を発することが出来ない夜勤の掃除婦として年を重ね、ロマンスは遠い世界のこととして生きていた主人公イライザが、文字通り「恋に溺れて」いく過程に、私もすっかり同調して、陶酔したり、切なさに胸をしめつけられたり。

魚人のルックスも最高でしたが、主演のサリー・ホーキンスの細やかな感情表現(台詞なし!)には脱帽でした。
手話を理解してくれる友達も、仕事も、居場所も手にしているけれど、孤児という生い立ちを抱え、愛されることへの渇望を内に抱いてきたイライザという女性が、どんどん内側から輝いてきれいになっていく様子…
恋ってステキ、たとえ相手が魚人でも。と、うっとり。
怪獣映画ではなく、恋愛映画として堪能させていただきました。

髪の毛一筋も残さず水に全身を浸した彼女は、まさにこんな風に、完全に愛に包み込まれたかったのだな、と、終盤は私の涙腺からも水分がダダ洩れ…タイトルに込められた意味を自分なりに噛みしめました。

その恋の成就の過程には、同性愛者、黒人、移民等、メインストリームからははみ出し者とみなされる人たちの協力があり。
それがトランプ政権下のアメリカを始め、排外主義と差別を恥と思わなくなっていく世界への、強烈なカウンター描写であることは明らかです。

ですが、一方で、イライザ達の敵として登場する白人のパワーエリートの描写…
商品広告に出てくるような理想的な妻子ある家庭、家、車のある生活を営み、公私共に上昇志向を貫きながら、実はそれもまた一種の地獄、というところが、私は本当に恐ろしかった。

マイケル・シャノン演じる彼が仕事中に読む「The power of positive thinking」という本は、実際にトランプ大統領の愛読書なのだと言います。怒りよりも蔑みよりも、「Make America Great Again!」と言ってる方もしんどいのね…という同情に駆られてしまったのは、違いを認めあい寄り添うことの出来る、本作品のやさしい登場人物たち(当然、魚人もその中の一人)の美しさに触れたからでしょうか。

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