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2018年3月11日 (日)

三月大歌舞伎

3月11日、歌舞伎座上空は晴れ。
通りを渡ったところにある、岩手県のアンテナショップに立ち寄り、黙祷を捧げてから夜の部鑑賞へ向かいました。

20180311kabuki1
歌舞伎座130周年の三月大歌舞伎。演目は

一、於染久松色読販
二、神田祭
三、滝の白糸

先月に引き続き、仁左衛門・玉三郎コンビの共演が拝めるということで、一等席を奮発したところ、なんと、一階の4列目で鑑賞することになりました!
(ちなみに先月は、同じく一等にしたのに二階席だったという…)

20180311kabuki2
元々は幕見席の常連だった私にとっては、ここはもう未知の世界(笑)
定式幕が開閉される「ジャーッ」という音や、ツケの「バタバタ…」という音がいつになく大きく聞こえて、ギョッとしてしまうことも度々。

20180311kabuki3
緞帳の織目もくっきり、はっきり見えました!
…もちろん、歌舞伎は(特に歌舞伎座では)舞台から遠い席で観ても、十分にその魅力を楽しめるもの。
むしろ、引いた構図で鑑賞した方が、舞台の全容を余さず味わえるくらいだとは思うのですが、かぶりつきで拝む「仁左玉」の醸し出す色気、艶やかさ、愛嬌といったら、もう瞬きするのも惜しいほど。

芝居の最中、踊りの最中、丁寧に繊細に視線を交わし合い、気持ちを込めていることがひしひしと伝わり…

夫婦そろって「悪の華」という形容がぴったりはまる土手のお六と鬼門の喜兵衛。粋でいなせな鳶頭と芸者。
二つの演目で、それぞれ役柄は違えど、睦まじくじゃれ合うご両人。

幕が閉まった瞬間、思わず口から洩れたのは
「お願いだから、シネマ歌舞伎にして永久保存して!!」
という言葉でした。

興行である以上は、客が見たいものを見せてほしい。こうでなくっちゃ、と、名コンビと同時代に生きて、同じ空間に居合わせられる幸せを噛みしめました。

ただ先月の舞台を鑑賞した後は、まだまだこんなに若々しくきれいなんだから、とお二人のこれからに期待してしまったのですが、「神田祭」の締めくくり、花道で客席全体を見まわし、深々とお辞儀をする姿に、「有終の美」というフレーズが頭をかすめたり…杞憂でありますように。

「滝の白糸」が始まる前に帰ってしまう人もチラホラいましたが、演出に回った玉三郎様のこだわりが隅々まで行き渡った泉鏡花の世界で、見応えがありました(凝った照明の美しかったこと!)。

愛の純度が高すぎて、幕切れの展開に心がついて行けず、目が点になったまま終幕…ではありましたが(凡人ですみません)、主演の中村壱太郎丈が一生懸命に役を務める姿が、そのまま白糸のけなげさに重なっていじらしいこと。

全ての演目で、脇を固める様々な年代の役者さん達がきっちりと良い仕事をしていて、本当に満足度最高の時間を過ごさせてもらいました。

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