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2018年3月

2018年3月19日 (月)

5歳の誕生日

3月19日、おかげさまで息子は5歳の誕生日を迎えることが出来ました。

私の両親の結婚記念日も3月。しかも今年が金婚式にあたるということで、今年は少し早目に合同でお祝い。
ケーキもオーダーメイドでウエストにお願いし、こんなメッセージを入れてもらいました。

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誕生日当日は、幼稚園の終業式。
年中さんの1年、息子は1日だけ欠席しましたが後は元気に登園し、皆勤賞ならぬ「精勤賞」をいただくことが出来ました。

几帳面で、年長から小学生への道筋をしっかりつけたいというお考えの担任の先生には、いつまで経ってもマイペースな息子はかなり頭の痛い存在だったようで…
親は毎学期幼稚園に呼び出され、当の息子も
「年少さんの頃は怒られなかったから、時間が巻き戻せたらいいのになー」
とつぶやく位で、参加することに意義がある、という感じの日々…まあ、とにもかくにも1年、よくがんばりました(私が・笑)。

朝のうちに終業式は終り、その後はバースデープレゼントに、かねてより約束していた「キッザニア東京」へ。

子どもサイズに作られた街で、リアルなお仕事体験が出来るテーマパーク。元からごっこ遊びが大好きな息子を、いつか連れていきたいと思っていたのですが、結果として親もかなり興奮してしまいました(笑)

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働けば、施設内の通貨でちゃんと報酬がもらえます。…という訳で、まずは銀行口座を開設するところからスタート。
すべての体験は子どもだけで行うので、大丈夫かいな?とハラハラしましたが、手慣れたスタッフのサポートで無事に銀行デビューしました。

「よーし、いっぱい働いて、お金貯めるぞ!」と俄然張り切りだした息子。
消防士、ソーセージ職人、石鹼工場、宅急便、パイロット…などなど、様々な仕事にチャレンジして、本人は目を輝かせていました。

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誕生日ということを申請したら、行く先々でカードにスタッフの直筆お祝いメッセージをいただき感激。
まだまだ、時間が足りずチャレンジ出来なかった職業もあったので、またいつか来ようね、お金は銀行に預けておけばいいから…と、帰路につこうとしたら。

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がんばって働いた稼ぎを、デパートでパーッと使ってしまった息子に、DNAの恐ろしさを見る思いでした…

ちなみに1日働いて、買えたのはサインペン2本。まあ、これもまた5歳の記念品になったということで(笑)お金の大切さはおいおい教育していこうと思います。

2018年3月17日 (土)

江戸は燃えているか

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作・演出、三谷幸喜。幕末の江戸無血開城をめぐる、勝海舟と西郷隆盛の会談に秘められた裏話、という設定の群像劇。

…と聞いただけで、面白くない訳がない!お誘いいただいて、大喜びで鑑賞してきました。

期待に違わず大いに笑って笑って。

松岡茉優、高田聖子、飯尾和樹といった脇役一人ひとりの持ち味がそのまま役柄に生きて、当て書きの妙味を堪能しました。(去年の「氷艶」で、地獄大夫として氷上を跳ねていた中村蝶紫さんもキレのいいお婆さんを熱演)
言いそうな人が言いそうな事を言い、やりそうな人がやりそうな事をしでかすだけなのに、それがすごく可笑しい!

そんな中、座長格の貫禄を漂わせていた中村獅童は圧巻でした。
客席はおろか、同じ板の上の仲間さえも力わざで笑わせてやる、驚かせてやる!という気迫に、今は亡き中村勘三郎のスピリットが受け継がれているのを見た気がしました。

その昔、NHKで放送していた「てんぷく笑劇場」とか「コメディーお江戸でござる」といった喜劇の記憶がある世代としては、どこか懐かしさも感じました。

それだけ、安心して笑っていられるお芝居、という心構えで楽しんでいただけに、カラフルな絵巻に墨が一滴落ちたような、幕切れのエピソードはどう捉えたらよかったのか…
私の周囲では、これもギャグかと笑い声をあげて、その後困惑している観客もちらほら。

幕末太陽傳を意識したのかなぁ、光の側には影がある、っていうことかなぁ…などなど、語りあいたいことがあれこれ。
終演後、軽くお腹に入れたいね、と友人と歩いているうちに、お互い足を踏み入れたことがなかったGINZA SIXへ。

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あれこれ検討した結果、「銀座真田」に落ち着いて、楽しかった夜に乾杯。
日本酒ベースの、ブラッドオレンジのお酒を手に、久しぶりの大人な空間にご陽気な私(笑)

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つまみは出汁巻き玉子に、野沢菜の天ぷら。お漬物が揚がっているという不思議、箸が止まらなくなる美味しさでした。締めに選んだくるみだれせいろも絶品。
何から何まで、いい時間を過ごしたねー、と満足して帰路につきました。

先月、葉ごろも着付け教室のオーダーメイドレッスンを受講して以来、初めて着物を着て出かけました。

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グレーの地色にあずき色の麻の葉模様が描かれ、遠目にはくすんだピンク色に見える江戸小紋。開花宣言が出た直後だったので、桜模様の帯に小物も春らしさを意識して。
レッスン前よりはスッキリと、3キロ痩せて見える着付に近づいているかな?今後も精進していいきたいです。

2018年3月11日 (日)

三月大歌舞伎

3月11日、歌舞伎座上空は晴れ。
通りを渡ったところにある、岩手県のアンテナショップに立ち寄り、黙祷を捧げてから夜の部鑑賞へ向かいました。

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歌舞伎座130周年の三月大歌舞伎。演目は

一、於染久松色読販
二、神田祭
三、滝の白糸

先月に引き続き、仁左衛門・玉三郎コンビの共演が拝めるということで、一等席を奮発したところ、なんと、一階の4列目で鑑賞することになりました!
(ちなみに先月は、同じく一等にしたのに二階席だったという…)

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元々は幕見席の常連だった私にとっては、ここはもう未知の世界(笑)
定式幕が開閉される「ジャーッ」という音や、ツケの「バタバタ…」という音がいつになく大きく聞こえて、ギョッとしてしまうことも度々。

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緞帳の織目もくっきり、はっきり見えました!
…もちろん、歌舞伎は(特に歌舞伎座では)舞台から遠い席で観ても、十分にその魅力を楽しめるもの。
むしろ、引いた構図で鑑賞した方が、舞台の全容を余さず味わえるくらいだとは思うのですが、かぶりつきで拝む「仁左玉」の醸し出す色気、艶やかさ、愛嬌といったら、もう瞬きするのも惜しいほど。

芝居の最中、踊りの最中、丁寧に繊細に視線を交わし合い、気持ちを込めていることがひしひしと伝わり…

夫婦そろって「悪の華」という形容がぴったりはまる土手のお六と鬼門の喜兵衛。粋でいなせな鳶頭と芸者。
二つの演目で、それぞれ役柄は違えど、睦まじくじゃれ合うご両人。

幕が閉まった瞬間、思わず口から洩れたのは
「お願いだから、シネマ歌舞伎にして永久保存して!!」
という言葉でした。

興行である以上は、客が見たいものを見せてほしい。こうでなくっちゃ、と、名コンビと同時代に生きて、同じ空間に居合わせられる幸せを噛みしめました。

ただ先月の舞台を鑑賞した後は、まだまだこんなに若々しくきれいなんだから、とお二人のこれからに期待してしまったのですが、「神田祭」の締めくくり、花道で客席全体を見まわし、深々とお辞儀をする姿に、「有終の美」というフレーズが頭をかすめたり…杞憂でありますように。

「滝の白糸」が始まる前に帰ってしまう人もチラホラいましたが、演出に回った玉三郎様のこだわりが隅々まで行き渡った泉鏡花の世界で、見応えがありました(凝った照明の美しかったこと!)。

愛の純度が高すぎて、幕切れの展開に心がついて行けず、目が点になったまま終幕…ではありましたが(凡人ですみません)、主演の中村壱太郎丈が一生懸命に役を務める姿が、そのまま白糸のけなげさに重なっていじらしいこと。

全ての演目で、脇を固める様々な年代の役者さん達がきっちりと良い仕事をしていて、本当に満足度最高の時間を過ごさせてもらいました。

2018年3月 3日 (土)

シェイプ・オブ・ウォーター

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アカデミー賞が発表になる直前に、映画館に滑り込んで鑑賞してきました。
劇場公開される何か月も前に、SNSで偶然目にしたこのポスタービジュアルが素晴しく魅力的で、絶対にスクリーンで観たい、と固く心に誓っていたのです。

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この1枚の絵に心をわし掴みにされてしまった私には、異形の半魚人に強く惹かれていく主人公の女性の気持ちがよくわかりました。

…というか、鑑賞中頭に浮かんでいたことはほぼ「魚人、イケてる!」に尽きる(笑)

声を発することが出来ない夜勤の掃除婦として年を重ね、ロマンスは遠い世界のこととして生きていた主人公イライザが、文字通り「恋に溺れて」いく過程に、私もすっかり同調して、陶酔したり、切なさに胸をしめつけられたり。

魚人のルックスも最高でしたが、主演のサリー・ホーキンスの細やかな感情表現(台詞なし!)には脱帽でした。
手話を理解してくれる友達も、仕事も、居場所も手にしているけれど、孤児という生い立ちを抱え、愛されることへの渇望を内に抱いてきたイライザという女性が、どんどん内側から輝いてきれいになっていく様子…
恋ってステキ、たとえ相手が魚人でも。と、うっとり。
怪獣映画ではなく、恋愛映画として堪能させていただきました。

髪の毛一筋も残さず水に全身を浸した彼女は、まさにこんな風に、完全に愛に包み込まれたかったのだな、と、終盤は私の涙腺からも水分がダダ洩れ…タイトルに込められた意味を自分なりに噛みしめました。

その恋の成就の過程には、同性愛者、黒人、移民等、メインストリームからははみ出し者とみなされる人たちの協力があり。
それがトランプ政権下のアメリカを始め、排外主義と差別を恥と思わなくなっていく世界への、強烈なカウンター描写であることは明らかです。

ですが、一方で、イライザ達の敵として登場する白人のパワーエリートの描写…
商品広告に出てくるような理想的な妻子ある家庭、家、車のある生活を営み、公私共に上昇志向を貫きながら、実はそれもまた一種の地獄、というところが、私は本当に恐ろしかった。

マイケル・シャノン演じる彼が仕事中に読む「The power of positive thinking」という本は、実際にトランプ大統領の愛読書なのだと言います。怒りよりも蔑みよりも、「Make America Great Again!」と言ってる方もしんどいのね…という同情に駆られてしまったのは、違いを認めあい寄り添うことの出来る、本作品のやさしい登場人物たち(当然、魚人もその中の一人)の美しさに触れたからでしょうか。

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