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2018年1月18日 (木)

シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺/二人椀久」

180118cinema
一昨年の暮れ、こんな特別仕様の舞台が見られる機会はそうないだろう…と歌舞伎座で夢のような時間を過ごした公演が、シネマ歌舞伎になってスクリーンに甦りました。

(実際の舞台を見た際のブログはこちら

以前「二人藤娘」がシネマ歌舞伎になった時と同様に、映像演出、編集を坂東玉三郎丈ご自身が手掛けています。

舞踊二本立てだった十二月公演夜の部が、そのまま映画になっている形ですが、「京鹿子娘五人道成寺」は、道成寺論を語る素顔の玉三郎、という映像で幕を開け、舞踊の合間に出演者のインタビューや舞台裏の映像が差し挿まれるという、ドキュメンタリー映画のような仕上がり。

従来のシネマ歌舞伎のセオリー通り、舞台を映像化した「二人椀久」とは対照的で、玉三郎の目を通した「京鹿子娘道成寺」という舞踊作品の多面的な解釈が、こんな風に後世に残るというのは素晴らしい、と思いました。

大曲に挑む若手俳優たちが語る思いや、踊る5人をその何倍もの裏方が支える舞台裏、そして自身の過去の映像まで、ふんだんに素材を盛り込んで、映画ならではの贅沢な体験をさせてもらえたという印象。

そして、お兄さん(二十代)よりおじさん(三十代)よりおじいさん(六十代)が美しい…という驚愕の事実に、改めて打ちのめされた次第です。

子どもの頃、同居していた祖母が大の玉三郎びいきだったことが、私の歌舞伎原体験なのですが、今でも覚えているのが、祖母がテレビの劇場中継で玉三郎を見る時はいつも、

「(身長が高いから)こんなに背中を丸めて膝をかがめて、かわいそうに」
「足が悪いから正座は辛いはずなんだよ、かわいそうに」

…と、やたらかわいそう、かわいそうを繰り返していたこと。

恵まれない点をいくつも抱えた悲劇性が、なおさら玉三郎丈の人気に拍車をかけた点は否めないし、実際に凡人には計り知れない苦労を耐えて精進された末に今があるのでしょう。
それを思うと、海に潜ろうがシャンソンを歌おうが、何でも、楽しいことはどんどんおやりになってください、好きにやっちゃえ!という心境のこの頃なのでした。

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