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2017年12月 7日 (木)

怖い絵展

中野京子著「怖い絵」
シリーズ三部作はどれも、早くページをめくりたい、でも読み終わってしまうのが惜しい…と、面白い本に出会った時独特の興奮を味わいました。

心のままに美しさを「感じる」だけでなく、時代背景や作品の下敷きとなった物語を知って「読み解く」ことで、絵画はより深く味わうことが出来る。
数ある人間の感情の中でも、「恐怖」というポイントに焦点を当てたことで、文字通りゾクゾクするような新鮮な発見をさせてくれた美術書です。

読む前と後では、全然印象が違って見える絵がいくつもあった本。刊行10周年を記念した「怖い絵展」が実現すると知った時から、絶対観に行く!と楽しみにしていました。

…が、張り切って前売り券を入手したのに、気がつけばどんどん時間が過ぎていき、結局は会期が終る10日前に駆け込みで上野の森美術館へ。

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なぜか本展覧会とのコラボが実現していた「紙兎ロペ」。上野駅にはこんなポスターが。
音声ガイドにもアキラ先輩とロペが登場する特典が入っていて、怖い絵に囲まれながら「くくく…」と含み笑いが漏れてしまうという…

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展覧会の目玉は、ロンドンナショナルギャラリーから来た「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
会社帰りの夫と一緒に観たので、美術館に向かったのは夜だったのですが、闇の中に浮かび上がるポスターはホントに怖かった(苦笑)

実際の作品は横3mにも及ぶ大作。権力欲の犠牲となって、16歳で処刑される元女王の最期の姿は、目隠しをされているのに、白布の下からこちらを見つめられているような迫力があって…なかなか立ち去りがたいものがありました。

絵に隠された「怖さ」の解説も丁寧で、大混雑の場内ではありましたが、見ごたえのある内容でした。
それにしても主題が主題だけに、絵画の内外について「実は…」と紐解かれる物語は哀切なものが多く…
美しいものを観た心地良さと、同じくらいの「人間ってやつは…」という切なさを、両方胸に抱えて帰った次第です。

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