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2017年12月

2017年12月31日 (日)

ブレラン、イエモン、72

身辺の「残しておきたい、いいことの記録」として書き続けている当ブログ。
この頃は、SNSでとりあえずの記録は手軽に残せることもあって、なかなか文章を書く作業に時間を回せず、更新が滞りがちです。

いつかブログにまとめよう、と思いながらも、タイミングを逸したテーマも数々ありました。
せっかく時間をやりくりして観に行った映画、読んだ本。
感激が新鮮なうちに、ちゃんと感想をまとめておけたらよかったのですが…

今年観た映画の中で、ベスト1だったのは「ムーンライト」ですが、先日観た「ブレードランナー2049」も、なかなか忘れ難い作品でした。

171231bladerunner

前作の「ブレードランナー」が、スタイリッシュなカルトSFとして大人たちにもてはやされ、映画の世界が現実の光景に影響していく時代に青春を過ごした私(笑)

あれから三十数年、レプリカントを狩るブレードランナーが主人公であることは同じですが…
オリジナルのハリソン・フォードは一匹狼で好き勝手を通していたのに対し、「2049」のライアン・ゴズリングは、警察組織の歯車として、周囲に見下げられながら任務を遂行する社畜的キャラクターだったのが、何とも今風で、切なかったです…。

限りある生を受けてこの世に生きる意味を、人造人間であるレプリカントの姿から考えさせられた前作。
今回の映画でも、「何者かでありたい」「何事かを成し遂げたい」という、人が持つ根源的な望み、それを抱えて命を全うすることの苦い重さについて、レプリカントに教えられた気がしました。

映画の他にも、色々と楽しいお出かけを今年も体験出来ました。
今月、熱狂的ファンの従妹にお伴して、THE YELLOW MONKEYのライブに足を運んだのも忘れられない思い出。

171210yellowmonkey
東京ドームでコンサートを観るのは、考えてみたら生まれて初めてのこと(数十年前に野球は見たことがあります)。

特にメンバー個々を追いかけていた訳でもない私にとっては、グループが解散してから再結成を果たすまで、どこかで冷凍保存でもされていたのか?と思うくらい、年令を感じさせないルックスの保たれ方に感服。
若い頃はカラオケで単純に盛り上がっていた「バラ色の日々」や「JAM」といった曲の歌詞が、中年になって改めて聴くとこんなにも心に沁みるか…と、何度も涙腺が熱くなってしまいました。

振り返ると昨年あたりから、久しく顔を合わせていなかった懐かしい人との再会が続いている私。同年代の友人が、子育てを一段落する時期だということも大きいかもしれません。
同窓会があったり、年賀状のやり取りだけでつながっていた同級生と、二十数年ぶりにじっくり話したり。

先に書いたブレードランナーの続編にしても、イエモンの再結成にしても、そして長い年月を経てまた会えた人たちにしても…
2017年は、平たく言えば

「ずっと生きていたら、こんな日も来る」

という事を度々実感した年でした。

そういえば、1年前に解散したSMAPのメンバー3人が事務所から独立して、インターネットテレビで森君と対談する、なんてことも、まさかこんな光景が見られるとは思わなかった、と感慨深かった、今年のmy重大ニュースでした。

3人のプロジェクト「新しい地図」が、その「72時間ホンネテレビ」のテーマソングとして発表した「72」という曲。
番組の最後は吾郎ちゃんにもらい泣きした私、この歌の歌詞のこの部分にハッとさせられました。

 ぼくが72歳なら
 きみはいくつだっけ

 ぼくが72本のバラ、
 きみに贈るから

 お互い長生きしようね

生き続けていると、時間が思いがけない贈り物をくれることがある。
インスタ映えとは無縁の日々の方が多くても、思い通りにいかないことの連続でも、生きていれば。日々が続いていれば。

当たり前のように時間を積み重ねて行けることは、なんとありがたいことか。その思いを胸に、来る2018年も健康第一で前に進んで行きたいです。

どうぞよいお年を!

2017年12月24日 (日)

十二月大歌舞伎

今年、夫にリクエストしたクリスマスプレゼントは歌舞伎鑑賞。チケットと息子の子守りをセットでお願いして、イヴの夜に歌舞伎座へ向かいました。

日中は家族で出かけて、日没後は、東京駅から丸の内エリアに広がるイルミネーション、東京ミチテラスを鑑賞。点灯の瞬間から、ピカピカと眩く変身した街並みを一緒に楽しんで解散しました。

171224kabukiza今月の歌舞伎座は三部制。私のお目当ては、坂東玉三郎と市川中車が共演する第三部です。
演目は、長谷川伸の戯曲「瞼の母」と舞踊「楊貴妃」の二つ。

幼い頃に生き別れになった母を捜し求めるやくざと、突然現れた息子を前に、今の生活を守ることを咄嗟に選んで拒絶してしまう母。

主人公の渡世人、番場の忠太郎を演じる市川中車、こと香川照之さんの、世間によく知られた実人生と、否応なく重なって見えてしまう物語で…
真情あふるる、という言葉がぴったりの熱演は、やはり胸に迫るものがありました。

忠太郎が母親を尋ね歩く中で出会う、恵まれない女性たちとの束の間の出会いと別れが、それぞれ情愛深く忘れがたい印象。
特に、夜鷹おとらを演じた歌女之丞さんが安定の名演技でさすがでした。

憧れの、ファンタジーとして胸に抱いていた時には、ひたすら甘美だったはずの母子の愛。
それが、現実の母と対面してみたら、お互いの立場や事情や背負っているものが、簡単には素直にさせてくれない。
結果、お互いの思いをこじらせて、別れていくしかない結末。
いつの世にも人にはありがちなことだなぁと思いつつ、やりきれない切なさを噛みしめました。

「楊貴妃」は打って変わって、ひたすら美しい玉三郎様に酔う幸せな時間でした。
照明の光を集めてきらめく、楊貴妃の衣装や髪飾りは、街のイルミネーションに負けない華やかさ。
今年のイヴの夜は、とにかくキラキラ、の一語。幸せな時間を贈ってもらって感謝です。

2017年12月23日 (土)

昼下がりの着物忘年会

12月23日が天皇誕生日なのも、今年を含めあと2回。
師走の気忙しさはいったん脇に置いて、葉ごろも着付け教室の忘年会ランチに参加してきました。

教室主宰のmiyukiさんが選んでくださったお店は、鎌倉の住宅街に佇むこじんまりとした蕎麦店、その名も「そばや」さん。

総勢9名で、お店は貸切に。
この集まりの目玉は毎度、参加者それぞれによるコーディネート自己紹介で、その紹介ぶりも履物は脱ぐわ長襦袢は見せるわ、という気合いの入れようなので、他のお客様の目を気にしないで済むことは大事なポイントなのです(笑)

この日のコースには、燻製の牡蠣やフグの唐揚げ、白子のお椀など、前菜から締めのお蕎麦に至るまで(写真を撮り忘れたものも含めて)、本当に美味しい心尽くしのお料理が並びました。171223sobaya1
鎌倉駅からバスに乗り、修学旅行気分でお店を目指した時点から、おしゃべりとお料理を楽しみ、駅までそぞろ歩きして解散するまで、ワイワイとかしましく、あっという間の年忘れでした。
心地良い時間をご一緒してくださった皆さんと、素敵な会を企画してくださったmiyukiさんに感謝です。

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私は流水柄の地紋が入ったぼかし染の小紋に、花鳥柄の紬の帯。帯回りはクリスマスカラーで、帯留は先日のソウタシエ展で自作したものをデビューさせました。

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恒例のじゃんけん大会で、何と七宝焼のkimitoさんの帯留を勝ち取った私。暮れに嬉しいプレゼントをいただきました!
じゃんけんが弱いというセルフイメージは、もう更新してもいいのかもしれない…
2017年着物納めの楽しい思い出と共に、大切に使い続けていこうと思います。

2017年12月 7日 (木)

怖い絵展

中野京子著「怖い絵」
シリーズ三部作はどれも、早くページをめくりたい、でも読み終わってしまうのが惜しい…と、面白い本に出会った時独特の興奮を味わいました。

心のままに美しさを「感じる」だけでなく、時代背景や作品の下敷きとなった物語を知って「読み解く」ことで、絵画はより深く味わうことが出来る。
数ある人間の感情の中でも、「恐怖」というポイントに焦点を当てたことで、文字通りゾクゾクするような新鮮な発見をさせてくれた美術書です。

読む前と後では、全然印象が違って見える絵がいくつもあった本。刊行10周年を記念した「怖い絵展」が実現すると知った時から、絶対観に行く!と楽しみにしていました。

…が、張り切って前売り券を入手したのに、気がつけばどんどん時間が過ぎていき、結局は会期が終る10日前に駆け込みで上野の森美術館へ。

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なぜか本展覧会とのコラボが実現していた「紙兎ロペ」。上野駅にはこんなポスターが。
音声ガイドにもアキラ先輩とロペが登場する特典が入っていて、怖い絵に囲まれながら「くくく…」と含み笑いが漏れてしまうという…

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展覧会の目玉は、ロンドンナショナルギャラリーから来た「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
会社帰りの夫と一緒に観たので、美術館に向かったのは夜だったのですが、闇の中に浮かび上がるポスターはホントに怖かった(苦笑)

実際の作品は横3mにも及ぶ大作。権力欲の犠牲となって、16歳で処刑される元女王の最期の姿は、目隠しをされているのに、白布の下からこちらを見つめられているような迫力があって…なかなか立ち去りがたいものがありました。

絵に隠された「怖さ」の解説も丁寧で、大混雑の場内ではありましたが、見ごたえのある内容でした。
それにしても主題が主題だけに、絵画の内外について「実は…」と紐解かれる物語は哀切なものが多く…
美しいものを観た心地良さと、同じくらいの「人間ってやつは…」という切なさを、両方胸に抱えて帰った次第です。

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