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2017年10月22日 (日)

通し狂言 霊験亀山鉾

着物友達をお誘いして、国立劇場の「霊験亀山鉾-亀山の仇討-」レクチャー付公演を鑑賞してきました。

チケットを予約した時点では、この日が衆院選の投票日になるとは思いもせず…

ましてや、台風21号が迫りくるとは予想も出来ず…

想定外の連続でしたが、来ちゃったものはしかたない。前日、大混雑の期日前投票に傘をさして並び、当日は涙をのんで着物で出かけるのを断念、そぼ降る雨の中を劇場へ。

江戸文化研究者の森山暁子さんによる事前解説レクチャーで、鶴屋南北がこの作品を書いた時代背景や、モデルとなった史実のあらまし、仇討の基礎知識など、興味深い予習をしてからの鑑賞となりました。
プランに含まれていたお弁当は築地青木さん。充実の内容で美味しかったです。171022kokuritu
この芝居の題材となっている、実際の「亀山の仇討」というのは、父と兄の仇を討つのになんと29年もかかったというから驚きです。
そして、忠臣蔵のイメージから、仇討といえば「討つ側」が主役、という印象が強いですが、この「霊験亀山鉾」は「討たれる側」、つまり恨みをかうほどの悪いやつが物語の主軸なのです。

「色気も備えた極悪非道」を片岡仁左衛門が演じるとなれば、それだけでファンとしてはもう、たまりません。
次々に現れる討手を、卑怯な手段で容赦なく返り討ちにしていく悪の華の凄み。
天下一品の色悪、仁左衛門さまのカッコ良さを、通し狂言でじっくり、たっぷり堪能しました。

舞台上も、雨の場面で本水が使われたり、、燃える火の中から主人公が飛び出てきたり、陰惨な殺しが続くのに、全般の印象はとにかく「面白かった!」
贅沢なエンターテイメントで、本当に楽しかったです。

今回は一人で二役を演じ、途中鮮やかな早変わりで客席を沸かせた仁左衛門さま。
ただ、「瓜二つの二人の男」という設定が、予想よりあっさりした扱いだったなぁと思ったら、実は今世紀に入ってからの再演時に考案されたものなのだとか。

伝統芸能といっても型を受け継ぐだけではなく、役者を活かし、面白く見せるための工夫が時代ごとに繰り返されているのだなぁと実感しました。
この演目自体、長年途絶えていたものが復活上演されたもの。本来、イリュージョンもスペクタクルも古来から舞台上に展開していた歌舞伎ですから、現代を生きる役者の魅力に合わせて、いろいろな演目をもっと掘り起こしてほしいものです。

171022kameyama1_2
幕切れではついに仇討が果たされて(とどめをさすのはなんと、女性と子どもです)、死屍累々の物語が終ります。
(自分が演じるのは)もう、今回が最後かな…?というコメントもされていた仁左衛門さまの健康を切に願いつつ、惜しみない拍手を送ったのでした。

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