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2017年9月13日 (水)

九月文楽公演 玉藻前曦袂

170913bunnraku

国立劇場で、文楽九月公演夜の部「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」を鑑賞してきました。

東京では43年ぶりに上演される場面もあるということで、満員御礼の札がかかる場内も熱気が満ちていました。

物語は、インド、中国、日本の三国を股にかけて、国家転覆を図る怪物「金毛九尾の狐」が暗躍する、というもの。

帝の寵愛を受ける美しい玉藻前を食い殺し(!)その姿に化ける妖狐。
その体からは怪しい光が放たれる…というのが、絶対読めない、書けない、難読漢字の題名の由来です。
現代文明の力で(笑)舞台上でもピカーっとお人形が光っていましたが、昔はロウソクの灯でもかざしていたのだろうか…

悪い狐を退治できるか?というわかりやすい主題で、一大スペクタクルが繰り広げられる面白い演目でした。
狐の他にも、死装束をまとった姉妹が、負けた方が死ぬという約束で双六の勝負をするという、タランティーノが見たら大喜びで映画化しそうなシチュエーションがあったり、どの段もいちいち濃くて、見ごたえたっぷり。
夢中で観ているうちに、4時間があっという間に経ってしまった、という感じでした。

特設サイトにも紹介されていますが、しめくくりは、国立劇場では昭和49年以来の「化粧殺生石」という一幕。
イヤホン解説では「宝塚のグランド・フィナーレのような」と形容していましたが、物語のあらすじとは離れて、七化けと呼ばれる人形の早変わりを、三味線太夫5名ずつの熱演と共に見せてもらいました。文字通りのボリュームたっぷり、でイヤホン解説の声がかき消されるほどでした。

この、次から次へと人形を変え、ご自身の裃まで早変わりする七変化も凄かったし、物語の中で繰り返される、妖狐が玉藻前に(あるいは逆に)瞬時に変わる瞬間というのが、もう…
どんなに目を凝らしても魔法にしか思えない、本当のメタモルフォーゼとしか言いようのない驚きで、今回の公演は私にとっては、人形の桐竹勘十郎さんにつきる、という感じでした。

息子と毎日観ているEテレ「にほんごであそぼ」では、犬やタヌキの人形(手作りだそうです)を自在にあやつり、イソップ物語や昔ばなしを楽しく見せてくれる勘十郎さん。
同じ動物でも迫力が別レベルでした。
技術、体力、様々な要素の充実がかみ合ってこそ、演じられるのが肉体の芸術なわけで、この機に劇場に足を運べて本当に良かったです。

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