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2017年8月26日 (土)

髑髏城の七人 Season鳥

劇団旗揚げから三十数年が経っているとのことですが、私には今に至るまでご縁がなかった(正直、食わず嫌いもあった)、劇団☆新感線の舞台。

とはいえ、凄いんだ!必見なんだ!という評判は、長年にわたって周囲にこだましていた訳で…
冥途の土産に一度は足を運びたいものだ、と思っていましたら、話題の舞台「髑髏城の七人」を鑑賞する機会が巡ってきました。

ニュースの現場にもなっている豊洲、ウォーターフロントの吹きっさらしに、こんな風に劇場「ステージアラウンド東京」が佇んでいます。

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人気作、話題の公演だけあって、先に足を運んでいたお友達も多く、絶賛の声とあわせ
「劇場のまわりは、本当になんにもないから!」
という情報をもらっていたので助かりました(しかし想像以上だった…人の気配のない豊洲市場の建物も、何だか異様な雰囲気でした…)。

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花鳥風月、バージョン違いの出演者と演出で、円形の客席を360度舞台が取り囲むという、斬新な上演スタイル。
ファンでなくとも、お祭り騒ぎのワクワク感が高まります。
友人に誘われて足を運んだのは、第二弾となる「鳥」公演。阿部サダヲ、森山未來、早乙女太一、松雪泰子などが主なキャストです。

初めての出会いというのは後にも先にもないのだから、こうなったら中途半端な予備知識はナシで、真っ白な状態で体感しよう!と決め、あらすじも何も知らない状態で鑑賞。

事前情報を入れなさ過ぎて、「客席が動くステージアラウンド」の意味を全然理解しておらず、上演開始後に“ゴトンッ”とイスが動くのに驚いてしまったのは、お恥ずかしい限りでした(汗)
客席の方が回っていくことで、舞台装置の転換を待つ必要もなく、移り変わる場面を次々に楽しめる斬新な劇場だったわけで。

暗転の間も絶え間なく動き回る俳優たちと、プロジェクションマッピングの演出もあり、ノンストップで観ている側もストーリーを共に駆けていく感じで…
なるほどこの手があったのか、と興奮しました。

この人物が実はこういう人でした、この出来事は実はこういうことでした、と、繰り返されるどんでん返しの一つひとつに、心地良く驚かされ、物語の世界にぐいぐいと引き込まれ。

メインキャストはもちろん、池田成志や梶原善ら、脇を固める舞台役者がさすがの手腕で、笑って泣いて、鳥肌が立って。
躍動する身体の放つ魅力ってすごいな、と改めて演劇の魅力を感じました。

興奮の極みでさらに追い討ちをかけられたのが、終演時のカーテンコール。
それぞれの役者が、各々の見せ場の舞台装置を背景に、観客の拍手を受けるのです。

役者が次々に登場してくるのではなく、観客の方がそれぞれの名場面を回転して巡りながら追想していくわけで、映画のエンドクレジットならともかく、通常の舞台では絶対に不可能なこと。

一切の余白をなくしたサービス精神で、これでもか!というほど楽しませてくれるこってり感の気持良さは、病みつきになるのもよくわかります。

初演から20年以上、新しいキャストで趣向を変えて上演され続け、その都度観客を魅了しているという「髑髏城の七人」。よく考えたら、このスタイルは日本の伝統芸能そのままで、「いのうえ歌舞伎」とはよくぞ言った。

新しく、魅力的な世界の扉を開けることが出来て、同行者と「なんと価値あるお金の使い方!」と大満足で家路に着いたのでした。

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