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2017年5月21日 (日)

氷艶2017「破沙羅」

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歌舞伎とフィギュアスケートが融合するという「氷艶」公演のニュースを初めて目にした時、自分にとっての大好物2つがまさかの融合!という現実に、うれしさよりも驚きが先行してしまった私。

最初、なんとなく頭の中に思い描いたのは、リンクの中に舞台を作って、歌舞伎舞踊とスケートを同時にやったりするのかな…というイメージ。
チケットは早々に入手したものの、神話の世界と歌舞伎の登場人物が一つの世界で戦いを繰り広げる、というあらすじもまったくピンと来ず…
「“和”っぽい感じにまとめてみました~」的な、中途半端なアイスショーだったらイタイなぁ、という心配が拭えませんでした。

それが、どうやら前代未聞の何かを目にすることになるかもしれない、という予感に変わったのは、公演一ヶ月前くらい。
SNS等から伝わってくる情報で「歌舞伎側の出演者が、深夜のリンクでスケートの練習に励んでいる」ということを知ってからです。

期待に胸を膨らませながら、迎えた当日。昼の部を観るのに先立ち、原宿のレフェクトワールでブランチをいただきました。

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京都のル・プチメック運営のお店。絶品のあんトーストでしっかり腹ごしらえをして、いざ代々木第一体育館へ!

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ジリジリと夏のような日射しが照りつける中、袷の訪問着に身を包んだご一行と、防寒具を入れた大きなバッグを持ち歩く人々…
会場周辺からしてすでに「歌舞伎×アイスショー」の融合そのものだったという(笑)

そして、リンクサイドに座った私の目の前に、その後繰り広げられた光景は…
確かにたしかに、「想像も限界も、あざやかに 超えていく」のキャッチコピーにウソはありませんでした。
氷上を見つめていた視線の遥か上、空中から荒川さんが浮かんで登場したオープニングから、度肝を抜かれっぱなし、血が沸き立ちっぱなし!

スケートファンのツボを押さえた配役、演出にも大満足でしたが(やっぱり大ちゃんのペアのお相手はアッコちゃんが最強、とか)、特筆すべきはやはり、自分達の芸をがっつりアイスショーの世界に寄せてきた歌舞伎役者の奮闘ぶりで…

スケート靴で六方、踏むの?踏んじゃうの?ホントにやったー!
スケート靴で毛振り、振るの?振っちゃうの?ホントにやったー!

…一事が万事この調子。
易々と、こちらの拵えた限界を上回ってくる演者さん達を観ていて、どれほどの努力が費やされたのか…(しかも公演はたったの三日間…)と、心底感動いたしました。

現役時代にジャンプが不得手で、成績は伸ばせなかったスケーターの面々が、伸び伸びといきいきと、氷上で役を表現している姿に、ここには回転不足もエッジエラーも関係ないよね、思いっきり楽しく滑っていい場所なんだね…と、じわり胸が熱くなりました。

DRUM TAOの和太鼓演奏も大迫力で、重低音が響く中でのクライマックスの大立ち回りは、「マッドマックス怒りのデスロード」級の興奮が。
その後、幕切れへのなだれ込み方は一転して歌舞伎の様式美。

以前から様々な形で思い知らされていたことではありましたが、どんな新しいものを取り込んでもしっかり歌舞伎の世界にまとまってしまう、伝統芸ならではの懐の深さを再発見しました。
何だか、すごいモノの誕生に立ち会ってしまったぞ、という興奮と共に帰路についたのでした。

★8月27日(日)にNHK・BSプレミアムで放映があるそうです!全国の、たくさんの人達に観ていただきたかったのでこれは朗報!

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コメント

お知らせありがとうございます。
8月27日ですね。
ぜひ見たいです。

>1go1exさん

ご訪問&コメント、ありがとうございました。代々木体育館の空間をフル活用した演出が、テレビ放映でどのように記録されているか、私も楽しみです。
高麗屋は三代襲名を控えて、染五郎丈も来年からしばらくは歌舞伎に集中されるでしょうから、すぐには再演されないかなと思うと残念です…

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