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2017年2月

2017年2月22日 (水)

ティツィアーノとヴェネツィア派展

友達からの嬉しいお声がけで、久しぶりに上野の東京都美術館へ足を運んで来ました。

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お目当の展覧会は「ティツィアーノとヴェネツィア派展」。

鑑賞の前に、久しぶりの再会を祝して、美術館内のレストラン「IVORY」でランチを。
優雅な静けさと明るい清潔感のある空間で、ゆったりとおしゃべりも食事も楽しむことが出来ました。
メインに選んだ舌平目も、ブランチコースに追加オーダーしたデザートのモンブラン(レモン風味!)も、美味しいねえ…と二人してしみじみ、声に出さずにはいられませんでした(笑)

約1年ぶりの再会で、話は尽きることがなかったのですが、今日の目的を忘れちゃいけない、と展示室へ。

15~16世紀のヴェネツィアの円熟期に描かれた絵画の数々。
期間と地域を限定して、主題ごとに整理された展示内容だったので、同時代の画家たちの中でいかにティツィアーノの画力が群を抜いていたか…
「画家の王」と呼ばれるに至ったその凄さが、素人目にもよく伝わってきました。

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館内に掲示してあったのを読んだらとても充実した内容で、係の方にお願いして分けていただいたジュニアガイド。
「本来はお子様のみの配布ですが、部数に余裕がありますので…」とのコメント付でいただきました。

思えば、都美術館は去年春の若冲展を観に来て以来。
美術館前に出来た長蛇の列に、熱中症対策の給水所まで出来ていた状況を思い出すと、なんと今回は贅沢に絵と向きあえたことか(苦笑)

若冲展で思い出すこと。行列に並んでいた時に、近くで高齢の男性が体調を崩してしまったようで、館内から係の方が飛んで来るのを目にしました。

用意された車椅子で館内に移動していく際、私たちの横を通り過ぎたので、意識ははっきりしていた男性が

「連絡する家族はおりません。私は一人です」

と、大きな声で受け応えする声が否応なく耳に飛び込んできました。
私は一人です、というその言葉が、何だか胸に刺さってしまって、今でも記憶に残っています。

年を重ねた先に、それは私にも待っている行く末かも知れず。
きれいなものを観に来るのでもとにかく健康第一、体力一番なのだなぁ…と、妙にしみじみしてしまった出来事でした。(でも、美しいものと出会う感動はきっと、寿命を延ばしてくれそうに思います!)

2017年2月12日 (日)

二月文楽公演 曾根崎心中

昨年の今頃、毎週の放送を待ち焦がれて楽しみに見ていたNHKドラマ「ちかえもん」。

松尾スズキ演じる近松門左衛門の「曾根崎心中」誕生秘話…という名目で、元禄の世の登場人物が劇中で70年代フォークを歌う、という破天荒な演出。
そんなアホな、と笑わされていると、突然

「なんで皆、あないに息苦しい生き方せんならんのやろ…。己の生き方貫いてるようでいて、結局世の仕組みにがんじがらめにされとるだけや。」

と、時代物の芝居を楽しむ上で理解に欠かせない、封建制の価値観に縛られた当時の人々のしんどさがズバリ言い表されハッとしたり。色々な意味でたまらない面白さと深みがありました。
その後、芸術祭優秀賞や向田邦子賞などを受賞したのも納得です。

ただでさえ人気の高い演目が、ドラマ効果もあり、昨年の公演ではチケット瞬殺…
そしてこの2月公演は、国立劇場開場50周年記念で「近松名作集」の三部制。やっとやっと、念願かなってちかえもんの(違)曾根崎心中を生の舞台で観ることが出来ました。

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1等席の割にはかなり後方で、手代徳兵衛が心中の覚悟を確かめあうため、縁の下で遊女お初の素足を喉元に押し当てる、という有名なシーンは「足…あし?どこだ?」となってしまったのがちょっと残念…
視力の衰えを素直に自覚し、これからはオペラグラスを調達します…

文楽は、人形、太夫の浄瑠璃、三味線の三業が絡み合い、観る者を異界に誘ってくれる芸能ですが、今回は特に、死に場所と定めた天神森へ連れだって行く二人に重なる三味線の音色がドキドキ、胸の動悸を伴奏しているみたいに聴こえて、強烈な印象でした。

絶命の瞬間の一歩手前、徳兵衛がお初に刃をかざすところで幕切れとなりましたが、もう逃れようもなく定まってしまった二人の運命が切なく…

「死んで物言えん二人の思いを浄瑠璃で伝えて何が悪いんや!」

という、ドラマの中での近松の絶叫が脳裏によぎりました。

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Eテレ「ピタゴラスイッチ」の名物コーナーでも、最近お人形と若手人形遣いさん達が登場。ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる、と体操する姿、本当に愛らしいです!

2017年2月11日 (土)

着物にまつわるエトセトラ

2016年の年頭に「今年は毎月着物に袖を通そう」という密やかな目標を立てて、惜しいことに師走だけ、天候や体調の具合で果たせなかったのですが、振り返れば四季を通して着物のおしゃれを楽しむことが出来ました。170217kimono6

明けて2017年。
着物初めは、葉ごろも着付け教室の新年会に参加してきました。会場は大船のアトリエキッチン鎌倉
オーナーさんが自ら畑の朝採れ野菜を瑞々しい料理にしてくださり、貸切のスペースでいつもながら着物談義に花が咲きました。

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その新年会の席上、ご一緒したスタッフさんから「モダン着物小物 梅屋」がラフォーレ原宿イベントに出店、との情報を入手。

コンスタントに着物を着る生活に復帰した途端、手持ちの履物が続々と寿命を迎えてしまったので、ここはチャンス!と出かけてきました。原宿の交差点に立つのは一体何年ぶりのことだったでしょう(笑)

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目的がはっきり決まっているから選ぶのも楽、と思っていたのは甘かった。おしゃれな台とおしゃれな鼻緒、果てしない組合せに頭がどんどん混乱してくる…
そんな中、スタッフ恭子さんが、「え?どこにそんなの隠れてました?」という素敵な鼻緒を提案してくださり、めでたく下駄の新調が決定。出来上がりを楽しみに待つこととなりました。

それからしばらく経って、お声をかけていただき、人形町で行われた近江の「新之助上布」新作展示会を覗きに行ってきました。

大好きな明るいグリーンの綿麻を身にまとわせていただく私。
経糸と横糸の織り成す色の微妙な変化を目で楽しみ、爽やかな風合いを心地よく感じ…
今回はお持ち帰りとはなりませんでしたが、次のお買い物は絶対これ、と心に決めた時間でした。170217kimono3
大西新之助さん直々に様々なお話を伺うことも出来て、同行のメンバーと二次会のお茶まで楽しいひと時を過ごしました。

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ちなみに背面はこんな感じ…妖怪「反物背負い」(笑)着物を通して布の不思議さに気付かされること度々です。

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そして建国記念の日、ラフォーレでオーダーした下駄をめでたく受け取って参りました!

一度伺ってみたかった梅屋のアトリエにて。当日、長襦袢のレッスンを開催していた葉ごろも着付け教室のmiyukiさんからも「グー!」サインをいただきました。心強い!

ちなみに奥に映り込んでいる半幅帯は、激しく心惹かれながらも自制心を発揮して置いてきた一品(笑)

年初からこんな具合に趣味の着物を楽しんでおります。今年は何回、どんなコーデでどんな時間を過ごせるかな?

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