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2016年1月 5日 (火)

日本のおしゃれ展

2016年、初の更新となります。今年も皆さまにとって佳き一年でありますように。

新卒で入った会社の同期で、アメリカに渡って頑張っている友人が久々に帰国することになり、彼女を囲んで同期会をするから…と声をかけてもらいました。
大喜びで出かけることにしたものの、張り切りすぎて集合時間を1時間勘違い(!)
余った時間は有効活用しなくては、と、松屋銀座で開催中の「日本のおしゃれ展」を鑑賞してきました。

160105ikeda1アンティークの収集家として知られ、昨年秋に逝去された池田重子さんのコレクションです。

それぞれに主題を決めてコーディネートされた着物、帯、半襟、羽織、帯留め…
多くは大正から昭和初期のもので、一つひとつが人の手によって産み出されたことを思うとため息が出る、珠玉の工芸品ばかり。「きもの美の極み」という言葉に偽りなし!

衣桁にかけるのではなくトルソーに着付けられていることで、本当にこの着物たちが、現実に奥様・お嬢様方の身に纏われて、街や室内を艶やかに彩っていたのだという想いが胸にわき上がってくる、素晴らしい展示でした。

ただ、こんなにきれいなものが豊かに生み出されていた日本の国が、やがて軍国主義に塗りつぶされていったという事実の恐ろしさ。美しい衣裳を着ていた女性たちに、その後の戦争の時代、どのような運命が待ち受けていたのだろうか…自分の祖母たちの姿を重ねて考えずにはいられませんでした。

現代では、着物は所詮は衣類の一ジャンルで、数あるファッションの選択肢の一つ。
法律で罰せられる訳でなし、息苦しい約束ごとなど意識し過ぎないでもっと自由に、着たいように着ればいい、という意見に私は賛同します。

その一方で、季節の風物を先取りしたり、判じ物のような洒落を忍ばせたり…
そんな「わかる人には分かればいい」という高度な知的遊戯としての「おしゃれ」は、決まった型があればこそ、制限の内側で遊ぶからこそ、一層愉しく、格好良く輝くように今回の展示を見ても思いました。

いずれにせよ、装うことは、見る人あってのもので、かつ自分が楽しくなければもったい無い。
会場内で流れていた池田さんのインタビューの

「豪華でなくてもおしゃれであればいい。立派でなくても幸せであればいい」

という言葉を、しみじみと受け止めて会場を後にしたのでした。

160105ikeda2
記念グッズ売り場にあった着物型のポストカードが可愛くて、全種類買い占めたくなるのをぐっとガマン…(笑)

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