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2014年11月

2014年11月23日 (日)

出雲大社から日御碕へ

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昨年の五月に「平成の大遷宮」が行われた出雲大社。
同年秋には伊勢神宮も二十年に一度の式年遷宮があり、こんなメモリアルな年にこの世に生まれる息子をうらやましく思ったものでした。
結局遷宮の年には参拝は叶いませんでしたが、秋晴れの連休、二年ぶりに出雲大社へ出かけて来ました。

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折しも11月23日は、秋の実りを喜び神様に感謝を捧げる「献穀祭」。
震災復興の祈りを込めた福島産のお米をはじめ、県内外の農家からお供えされた新米が続々と奉納される様子を見物することが出来ました。
以前に比べ、大鳥居の向いに出来たスタバをはじめお店が増えて、神門通りや境内の観光客数も増えたなぁ…という印象。遷宮効果を実感しました。
はじめて工事の覆い無しで拝見する本殿は、青空に映えて美しかったです。

古代には、巨大な柱に支えられた空中神殿が建っていた説がある出雲大社(全体像についてはこちらの記事をご参照ください)。今回の遷宮にちなんで再現事業が行われたとか。

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柱の遺構が発見された場所には実物大の円が描かれています。「まるー!」としゃがんで眺めているうちに団体ツアー客に取り囲まれ、ガイドさんに「はい、こちらのぼっちゃんと並べると柱の巨大さがおわかりいただけますね」と、タバコの箱扱いにされる息子(笑)

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人生初のおみくじにチャレンジ、の図。結果は「本年は運気が良く諸事が成就する年」「目上の人の引立てありて幸運に結ばれる」とのこと(吉、凶の記載はありませんでした)。まぁ、今年もあとわずかではありますが(笑)良い運勢が出て何よりでした。

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旧暦の10月10日から始まる「神迎祭」。今年は12月1日からだそうです。国中から集う神様の宿となる「十九社」の扉も、その時期には開け放たれて賑やかになることでしょう。

今回は、車でさらに島根半島の先まで足を伸ばし、日御碕(ひのみさき)へ行ってみました。

141123izumo9お昼は海鮮丼と、ちょっと奮発して小さい鮑をバター焼きで。美味!

海辺に建つ日御碕神社は、境内に「日沈宮」(天照大神を祀る)と、それを見下ろすように小高いところに建つ「神の宮」(スサノオノミコトを祀る)からなります。

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面白いと思ったのは、この「日沈宮(ひしずみのみや)」。伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」) との神勅により祀ったのが始まりと言われているのだそうで。夜の守り神、ってなんだかクールな響きです(笑)

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岬から見える経島(ふみしま)は神域となっており、8月に行われる年に一度の「夕日の祭り」に宮司さんが船で乗り入れる他は、一切人が立ち入ることを許されていないそうです。

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参拝後、真っ白にそびえ立つ日御碕灯台を見物に行きました。
秋の日はつるべ落とし。すでに夕暮れが迫っていて、日本海に沈む夕日を見物しようと、大勢の人が灯台前の岩場に腰を下ろして待っていました。

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また新しい思い出をたくさん作ることが出来た一日。無事に過ごさせていただいたこと、ありがとうございました…と、神社巡りの最後に改めて手を合わせたくなる、神々しい光でした。

2014年11月21日 (金)

フラニーとズーイ

サリンジャーといえば「ライ麦畑でつかまえて」が最も知られた代表作だと思いますが、私が最初に出会った著作は短編集「ナイン・ストーリーズ」でした。

高校生の頃、愛読していた雑誌「オリーヴ」で紹介されていたのがきっかけだったと記憶しています。
冒頭の作品「バナナフィッシュにうってつけの日」でもう、ガーンと気持ちをわしづかみにされて、夢中になって読みました。
その後、当然のように手に取ったのが、同じ作者による「フラニーとゾーイー」でした。

それから四半世紀近い月日が流れ…
引っ越しの度に本棚の整理をして蔵書を減らしてきた中、今も大切に持ち続けている青春の一冊です。

もう、手に取って読み返すこともないのに、なぜか手放せないでいるこの作品が、村上春樹による新訳!しかもいきなり文庫で出版!…と、書店で賑やかに平積みされていたのが、今年の春のこと。

その時購入してみたものの、忙しさになかなか読む時間が作れず…
読書の秋も終わろうとする今頃になって、やっと読了しました。

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村上版新訳では「Zooey」は「ズーイ」と標記されています

あらすじをざっくりまとめれば、「フラニー」は週末のデートが台無しになる話、「ズーイ」はその後日譚で、打ちひしがれた妹を励ます兄の話。その二篇で「フラニーとズーイ」という一冊になっています。
とても限られた空間の、数十分の出来事の中に、主人公達が交わす膨大な言葉と意識の流れが濃密に詰め込まれて、その読み応えが懐かしかったです。

誰もがどうしようもなく心の中に飼っているエゴ。その取扱い方に戸惑い、いらだち、やり場のない怒りで周囲も自らも傷つけずにいられない…そんなフラニーの姿にすんなりと自分を重ね合わせていた、十代の頃が鮮やかに甦りました。

そして、当時よりは人生の経験を重ねて、繊細さと引き替えに図太さを手に入れ、フラニーの母親世代に近くなった私にも(笑)
「ズーイ」の終盤に突然訪れる、やさしさと光明に満ちた幕切れは充分に感動的で、初めて出会った時と同様、胸に染み入るものでした。

かつて足繁く書店に通っていた頃の品揃えに比べると、最近の文庫コーナーは本当に様変わりしたものだと思います。
転勤で引っ越しを経験した際、蔵書の扱いに辟易して、もう本はなるべく増やすまい…と図書館派になりました。
でも、この頃は絶版、品切れになるサイクルもとても早くなっていて、うかつに手放すと入手困難になるかも?というのが悩みどころ。

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先日あとむちゃんから「鳥獣戯画展」のお土産にいただいたブックカバー。文庫本ならではの魅力はこんな楽しみ方にもありますよね。学生時代は、文庫にかけてくれるカバーのデザインが、どの書店で買うかの決め手だったりしたものです。

本の読まれ方もどんどん変化している中、(あれもこれも春樹訳か…と、チラリとよぎる思いは別にして・笑)自分にとって思い出深い作品が再び脚光を浴びて、それをきっかけに再読できたのはありがたいことでした。

一冊の本に、時間を超えて出会うことで印象を新たにしたり、記憶を呼び覚まされたり。
そんな体験も読書の喜びの一つ。
本はどもだち、という言葉は本当なんだなと、改めて気づかされた次第。

2014年11月16日 (日)

晩秋の恵み

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「深まりゆく秋の一日、この季節ならではの山陰の野菜を味わいにぜひお出かけください。」

そんな案内文に惹かれ、こちらのショップで開かれたファーマーズマーケットに出かけてきました。

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大山が見える駐車場のスペースが、賑やかなマルシェに変身。
「安心」「安全」「健康」にこだわって、地元産の身体に優しい食材や食べもののブースが並んでいます。今回のテーマは「晩秋の恵み」とのこと。

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ごま農家のお兄さん主催の、金ごまからごま油を搾るワークショップもありました。卓上サイズのこの搾り機、家にあったら良さそう…

この日の私たちの一番のお目当ては、なかなかお店まで足を伸ばせない「コウボパン小さじいち」のパンでした。

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ワゴンカーでは、その場でいただけるチャイや焼きチーズバゲット(こんな感じの石焼きのラルレットグリルでトーストされていました)の販売も。
ラクレットをのせて焼きたてを出してくれたこのバゲット、とろーりととろけるチーズが、まさに「アルプスの少女ハイジ」が食べていたアレ(感涙)!

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齧りかけの写真で失礼します。レンズ豆やいろいろ野菜を煮込んだ具沢山スープと一緒にいただきました。

他にも目についた美味しそうな食べものをあれこれつまんでお腹いっぱいになり、有機栽培の野菜を買って帰りました。

141116fm5後継者不足の深刻化とか、大規模集約化による生き残りとか、そんな話題が農業の現状としてクローズアップされがちですが、小さなスケールで、思う存分こだわりを貫いている生産者ががんばっているのも、紛れもない事実。

微力ながら、消費者として応援していきたいなと思います。

人が少ない、あれがない、これがない、と、自虐的な物言いがつい、身についてしまう土地柄ではありますが(苦笑)
見方を変えれば、やりたいことを見つけた人が、自分の居場所を構えるすき間がたくさん空いている、ということでもあります。

この日、出店されていた方々のバックグラウンドも、Uターン組、Iターン組、転職再出発組と多種多様。

また選挙の季節がやって来るようで、「地方の活性化」というキーワードが繰り返されるのでしょう。
スピードもボリュームも桁違いの都市部とは違う、ゆったりと地に足がついた暮らしの延長に生まれてくる活気でなければ、意味がないんじゃないかなぁ…などと考えているこの頃です。

2014年11月12日 (水)

鉄子の部屋

出雲市と東京を結ぶ寝台特急「サンライズ出雲」。
仕事を終えた金曜の夜に、縁結び祈願の旅に出かけられる…と女子の皆さんに大人気だそうです。
鉄道マニアとまではいきませんが、列車の旅が大好きな私。
映画「ダージリン急行」「オリエント急行殺人事件」の世界への憧れもあり、鳥取県民になった時から「いつかは乗りたい」と機会をうかがっていました。

この度、実家支援で横浜に帰省することになり、初めて息子と二人旅をするにあたって、以前からの夢を実現させることにしました。

19:56の出発に遅れるわけにはいかない…と、保育園から帰った後入浴・夕食を早々に済ませ、はりきり過ぎて30分前には改札口に到着(笑)
大人だけなら駅の喫茶店で時間をつぶすところですが、そうもいかず。人が少ない駅の利点(?)で、構内を探検する息子につきあって列車を待ちました。

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読んだらきちんとお片付けしましょう…って、戻しちゃいけない(汗)

ベビーカーにはバッグを乗せ、息子は安全確保のために抱っこ紐で自分にくくりつけてホームへ。
現在、乗り物全般に興味がある息子は、やって来た車両を見るや「でんしゃー!でんしゃー!」と大興奮。
車掌さんに手伝っていただいて中に入ると、もう一度外に出てでんしゃを見せろとワンワン泣き始めました∑(゚∇゚|||)

141106sunrise2突然の大泣きにも慌てましたが、もう一つ計算外だったのが、通路とベビーカーの幅がほとんど同じだったこと&畳んでもシングル個室の中に収納できる余裕がなかったこと。

最終的には車掌さんに許可を得て、デッキに置かせてもらいましたが、居合わせた乗客の方には進路を塞いでご迷惑をおかけしてしまいました…

(ドアを開けたらこんな感じ。備付けの小さなテーブルの前に鏡、使い捨ての小さなコップが置いてあります。使いませんでしたが寝間着もありました)

出発早々大汗かいて、なんとかベッドの上に落ち着くと、興奮の反動かあっけなく息子は寝落ち。
8時過ぎのいつもの就寝時間に合ったリズムだったせいか、その後もぐっすり眠ってくれました。

…しかし、1歳児とはいえ寝かせてみると、寝台の半分はしっかり占有!
その上縦横無尽に激しく寝返りをうつので、添い寝するこちらは身の置き所がなく。

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仕事で大きなイベントがあったり、息子を連日耳鼻科や小児科に連れていったり、いつも以上に忙しい日々で声が嗄れるほどの風邪を引いた後で、横になれば即、寝てしまうだろう…と思っていたのですが、そうもいきませんでした。
やっとうとうとしたところで、岡山から来たサンライズ瀬戸との連結作業が始まり、ガシャーン!という衝撃で起こされたりして(笑)

6時をまわって、いつも通り目を覚ました息子に起こされ、窓のシェードを開けたら…
寝不足の頭を一気に醒めさせる見事な朝焼け。
その後、昇ってくる朝日を見て、思わず歓声をあげてしまいました。

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平日ということもあり、すれ違う通勤電車にはすでに大勢の乗客が。
レールの振動を感じ続けた背中は疲れましたが、ちょっとした冒険を何とか無事に終えた満足感でいっぱいの朝でした。

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こちらはぐっすり眠ってすっきりお目覚め。車窓の風景に夢中

乗り降りの際はカメラを手にする余裕がなく、車体は撮れませんでした。代わりに、以前駅前広場のイベントに登場した「ミニサンライズ出雲号」の写真を載せておきます(笑)

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10mにも満たない距離を前後に往復するだけでしたが、高い所からの眺めに息子は大満足のようでした。

あっという間の帰省でしたが、懐かしい人たちに会う機会もあり、短い時間をフル活用して帰路につきました。
ちなみに、往路は10時間以上かけた道のり、帰りは飛行機であっという間に到着。文明の進化はすごい、と身を以て体感しました(笑)

周囲からは「子連れでサンライズ出雲?大丈夫??」と心配する声もありましたが…
自分で自分の背中を思いきって押さないと、「いつかは」と思うその「いつか」は絶対に訪れない。
そのことが身にしみてわかっているので、チャンスを活かせてよかったと思っています。

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