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2012年12月31日 (月)

未来で

日本海側はお正月にかけて雪が降り続く、との天気予報どおり、この冬初めて、本格的な雪の大晦日となりました。

横殴りに吹きつける風が止み、少しお日様が出てきたタイミングを計って、近くのお蕎麦屋さんで年越し蕎麦の昼食。食後に買い物をして、年末にオープンしたマックカフェで一休みして帰ってきました。

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温かいお蕎麦の湯気が身体に沁みる美味しさ(本当は鍋焼きうどんが食べたかったくらい)
マックカフェで頼んだのは、夫がカプチーノ、私がホットチョコレート(見た目ほぼ同じ)。

ハンバーガーをパクつく家族連れで賑わう店内で、そういえば、マックカフェのCMって平成中村座の面々が登場していたんだよね…と思い出し、勘三郎さんがもうこの世の人ではない、ということに改めて思いを馳せました。

歌舞伎座の一幕見席というシステムのおかげで、今から15~10年前くらいが一番、私が歌舞伎を多く見ていた時期だと思います。その頃40代だった当時の勘九郎、色々なお役を拝見しました。

どんな役柄を演じていても、踊っていても、内側からにじみ出る愛嬌がいつも観る側の心を掴んで…そしてそれ以上に、圧倒的な「身体のエネルギー」に毎度、圧倒されていました。
頭が小さく、手足が長く、余分な脂肪がなくスラリと細い…というスタイルの良さが、いまや日本男子にも珍しくなくなってきましたが、その真逆の体つきこそが、着物姿に映え、独特の色気を醸しだすのだということを、教えてもらった役者さんでした。

だから、27日の本葬で、同い年の親友でもある三津五郎さんが読んだ弔辞の一節には、本当に胸をつかれる思いで、失ったもののを大きさに嗚咽がこみ上げてしまいました。

「いつかはやろうと言っていたものが、もう一緒にやることができないと思うと、言いようのない悲しみと
寂しさで、心に大きな穴が開き、生きる楽しみがなくなっちゃったみたいです。
いまでも目をつぶれば、横で踊っている君の息遣い。いたずらっぽい、あの目の表情。躍動する
体が蘇ってきます。肉体の芸術ってつらいね…。そのすべてが消えちゃうんだもの。本当に寂しい。つらいよ…。
でも、その僕のつらさより、もっと、もっとつらい思いをして、君は病と闘ったんだよね。苦しかったろう…、
つらかったろう…。いま、少しでも楽になれたのだとしたら、それだけが救いです。」

先代の当たり役でもあった「俊寛」。最後の場面、絶海の孤島に一人取り残される俊寛が、船で遠ざかっていく仲間に向かって絶叫する「未来で…!」という台詞を思い出します。来世でまた会おう、という思いのこもったこの言葉。人には、こういう形の別れはついて回るものとはいえ、本当に辛い2012年の出来事の一つでした。

新しい土地への転居に始まり、憧れの場所へ旅したり、新しい仕事に巡り合えたり、ロンドン五輪で大騒ぎしたり、果ては思いがけない妊娠に驚愕…!と、盛りだくさんの1年が暮れていきます。

与えられた場所を、しっかりと自分の居場所に出来るように。新しい年も、笑顔とときめきに満ちた日々を送っていけたら、としみじみ願います。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

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