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2012年4月27日 (金)

文楽4月公演

フライングでゴールデンウィークに突入し、出勤する夫より一足早く家を出て、高速バスで向かうは大阪。
一泊のひとり旅の目的は、国立文楽劇場です。

110427bunaku0_2バスが発着するO-CATのビルには、文楽グッズを扱うショップが入っています。
文楽は上方を代表する芸能ですものね。
手ぬぐいやきれいなポストカードは、海外へのお土産にもピッタリです。

劇場のお土産売り場でも人気の「文楽せんべい」。

中でもそらまめが入った「ビンズせんべい」は私の大好物で、夫が大阪に出張する時は買って帰ってくれます。
袋の口を開けたが最後、やめられないとまらない…美味しく恐ろしい(笑)お菓子です。

ランチをいただいたのは、「いつか行きたい!」と思いながら機会を逸していた「クレープリー・アルション」。
平日だったせいか、行列必至の人気店なのに、すぐ席につくことが出来てラッキーでした。

ガレットも食べたかったけれど、悩んだ挙句、スープ・サラダデザートのクレープを選べるサラダランチに決定。

110427bunaku1_2  110427bunaku2_2 110427bunaku3_2

食後の紅茶も薫り高く、羽根を伸ばす日にはピッタリの、テンションが上がるひとときでした。
ここなら劇場も近いし、クレープリーと文楽、って組み合わせ、いいじゃない!とひとしきり喜んだ後、

「…でも、次はいつ来られるんだろう…il||li _| ̄|○ il||li」

と、遠方に住むわが身を恨めしく思うのでありました(泣)

半年ぶりの文楽鑑賞。
この日見た第二部の演目は「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」です。

歌舞伎や文楽の多くは、江戸時代の封建社会の価値観を映して、主従や親子、といったタテの人間関係の中、忠義と孝行のため犠牲を強いられる人々のお話になります。

この演目の主要なあらすじは、お城仕えの奥女中の間で繰り広げられる陰謀と愛憎のドラマ。
「女忠臣蔵」という異名もあり、「お局さま」という言葉の語源はこのお芝居だという説もあるとか。

悪役の局にイジメ抜かれ、耐えられぬ辱めを受けて自害したお女中の仇を、その召使が討つ…
と、シンプルにまとめてしまえばそういうストーリーなのですが、職場で女同士の人間関係に悩んでいる人には他人事と思えないのでは( ´・ω・`)

文楽を楽しむ上で、基本姿勢が「お人形萌え」(笑)の私は、舞台の上で人形が哀しむ様子に本当に胸が痛んで、人間が演じるお芝居以上に感情移入してしまいます。

敬愛するご主人を亡くした愁嘆場の後で、「あのお局め!ぶっ殺す!!!」(←超意訳)と、復讐の鬼と化す召使のお初ちゃん。
その煮えたぎる怒りの凄まじさ、タランティーノの映画「キル・ビル」のユマ・サーマンも真っ青、でした。

この演目、イジメの場面にしても仇討ちの場面でも、女同士の争いにしては驚くほどのバイオレンスな展開で(lll゚Д゚)礼儀正しくお行儀のいい召使が、文字通り髪ふり乱してブチ切れる場面の迫力といったら!
人形遣いはもちろん、大夫さんの全身全霊の語り、かき鳴らされる三味線の音の気迫に心を揺さぶられ、ボロボロ涙が出てしまいました。

文楽は人間の渾身の芸によって、命のないものに息が吹き込まれる芸。
舞台を観ると、いつも「一生懸命」の気のパワーをもらえるような思いがします。

それなのに、この夜も劇場には、哀しいくらい空席が目立って胸をつかれました。
四十路を前にしてその魅力を知るまで、私自身もまったく、文楽とはご縁がなかったので、偉そうなことはいえないですが…
鑑賞後の余韻と、ガラガラの客席を見た切なさを抱えつつ、異国の言葉が飛び交う夜の道頓堀界隈を歩いて帰ったのでした。

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コメント

 最初に見た時の衝撃は忘れられません。人形だからできることってあるんですね。文楽の演目は歌舞伎に多く取り入れられていることはご承知のことでしょうが。
 自分が扱っている人形がどんな表情を、どんな動作をしているか扱っている人は見ることはできないのですが、いったいどんな稽古をなさって、あのレベルまで至るのか・・。
 補助金をどーんと出して、入場料を下げ、もっともっとたくさんの人に観てほしい芸能ですね。橋下氏は全然違う考えのようでありますが。
 

「超意訳」、おもしろいですね!
ほんとうにそんな感じですものね。
心情はまったく違うけれど「妹背山婦女庭訓」の嫉妬に狂うお三輪を思い出しました。
髪振り乱したようすが似ている気がして。

平日は相変わらず空席が目立ちますね。
私もいつも心を痛めています。

O-CATビルのそのお店、しょっちゅうそばを通ってます。
文楽せんべいが食べたくなったら、いつでも言ってください!
着払いでお送りします(笑)
仕事の日は食堂から長距離バスが発着するのを見下ろし
ながら、お昼を食べているんですよ
(正面のビルが仕事場なんです)

>まろさん

なかなか劇場に足を運べない身からすると、関西の人たち、もっと文楽を愛してあげてー!もったいないですよ!と余計なお世話を焼きたくなります(苦笑)
杉本博司さんや三谷幸喜さんとのコラボも、企画・上演は関東の劇場ばかり…私は現市長さんの言い分にも一理はあるような気がしているんです。技芸員さんの努力と修練は、やっぱり観る人の木戸銭と喝采で報われるものであってほしい。そのための工夫をプロデュースする力を、私も裏方?の方々に期待したいです。
一幕見ならワンコイン、日本人なら文楽ぐらい観ておかなきゃ!と若い人に言える大人も、少なくなっているんでしょうね。私は宣伝したくても、若い人に触れ合う機会がそもそもないのですけど(泣)

>1go1exさん

超意訳、広い心で受け止めていただきありがとうございます(笑)
高ぶる感情に、リミッターが外れてしまう感じ、確かにお三輪もそうですよね。
あっという間に結い上げられた髪がざんばらになると、こちらの心もかき乱されます。あの鬘の仕組みを考えた人は本当にすごいなーって思いますね。
ここ数年、歌舞伎でも大相撲でも、平日は空席が目立って、本当にこのままで大丈夫なのだろうか・・・と哀しくなってしまいますよね。平成のご隠居さんたちはどこで遊んでいるのでしょう。
宝くじが当たったら…と夢想するしかないわが身も情けないです。

>琴さん

今回の訪阪では、お会いできなくて残念でした。
文楽せんべい!禁断症状が出たら、連絡させていただきます(笑)ありがとうございます♪
今度、平日にO-CATに降り立つことがあったら、お仕事お疲れさまでーす!と叫んでみますね。
…迷惑?

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