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2012年4月28日 (土)

大阪ディープツアー

110428kokoroya1世間ではゴールデンウィークの幕開けとなった土曜日。
異国の言葉が飛び交うホテルのレストランで(香港旅行を思い出すなぁ)と内心つぶやきながら朝食(笑)
出発前に自習に励んだ成果か、何とか着付けも制限時間内に終えることが出来ました。
この日袖を通したのは、大伯母の遺した刺繍の訪問着。
袋帯を結ぶのは本当に久しぶりで、二の腕のよい鍛錬になりました・・・
mayさんにいただいた、東風杏さんのバックル帯留(ガラス製)もデビューさせました。

前日に引き続き、私はこの日も文楽劇場へいそいそとお出かけ。
…といっても、おひとりさま鑑賞だった昨日とうって変わって、二十名を超える着物美女の皆さまとご一緒です。

ちなみに、客席も前の夜の閑散とした様子がウソのようで、満員御礼の盛況ぶりでした。
初めて見る、人でごった返すロビーに驚きつつも、あれだけ懸命にそれぞれが務められている舞台、やっぱりこうでなくちゃ!と思った次第です。

私たち一行が参加したのは、粉浜の呉服屋「こころや」さんが主催された「春のお出かけ 大阪ディープツアー」。

着物で文楽鑑賞とお食事を愉しむ集い、というたまらないイベント。前回は家庭の事情で泣く泣く参加を断念したため、次の機会は「どんなに遠くても絶対行く」と心に決めていたのです。
念願がかなった上に、お久しぶりのメンバーとお会いできるのがうれしい!
ロビーに集合した時から、すっかりハイテンションになってしまいました。

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三重で一緒にキモオデ(着物でお出かけ)していた、mayさんやあとむちゃんとも4ケ月ぶりの再会。mayさんは、わざわざお昼用のとん蝶の買い物も引き受けてくださいました。

この日、皆で鑑賞したのは「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)」と「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」。

「祇園-」は歌舞伎の演目としても有名な「爪先鼠の段」の場面で、お姫さまを救うため活躍するネズミさん達がかわいかったです。
「桂川-」は、「胴乱の幸助」という落語に「お半長」という愛称で登場するのですが、何しろあらすじの書き出しが

「帯屋の主人長右衛門は隣の信濃屋の十四歳の娘お半と関係を結んでしまいました」

…( Д) ゚ ゚
しかもお半ちゃんは妊娠( Д) ゚ ゚ほかにも色々あって行き詰った二人は心中( Д) ゚ ゚
いやはや、飛び出す目がいくつあっても足りない展開。

筋書だけ読んで、「なんでそうなるの?」と首をかしげる演目も、実際の舞台を観ると、登場人物がその状況に追い込まれていく運命が不思議と飲み込めてしまったりします。
ですが、このお芝居に限っては私の倫理観がジャマをしました。まったくサイテーな男!同情する価値なし!

その後、別室で人形遣いの桐竹勘十郎さんから、直々に文楽人形についてレクチャーを受けたのですが、さっきまで長右衛門を遣っていた勘十郎さんご自身の口から「悪い男ですねぇ」というコメントが出たのには一同、大ウケでした。

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別室で私たちを待っていてくれたのは、前日ににっくきお局相手に見事な仇討ちを果たしたお初ちゃん。
一体の人形を三人で遣うため、登場人物が多い場面では、舞台上がイカ星人人形遣いさんでいっぱいになります。
初めて文楽を観たとき「チケット代は歌舞伎の三分の一なのに、かかる人手は三倍なんて!」と、妙なところで驚いたり感心したものでした。
三人の息がぴったり合って、さらに浄瑠璃を語る大夫、そして三味線とも呼吸を合わせて、はじめて成り立つ芸。人間の能力って、鍛えればすごいことを成し得るのですね。

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イベントならではの贅沢な体験を堪能し、劇場を後にして向かったのは、鶴橋の「小原庄助」さん。
なんとこの日のご馳走は、すっぽん料理のコースでした。春のコラーゲン祭り!と勇んで暖簾をくぐる私(笑)

生血に始まり、から揚げ、お鍋、〆の雑炊と、滋味たっぷりのお料理は食べたいしおしゃべりはしたいし…ふだんの10倍以上、口元の筋肉を動かした気がします(ちょっとしたフェイシャルヨガ?)。

途中、お皿に並んで出てきたのが、すっぽんの肝や卵などの内臓。
すっぽん料理にもホルモンの部があるのか…としげしげ眺めていたら、給仕のお兄さんが「この黒いのは胆嚢ですけど、くれぐれも噛まないで飲んでくださいね」とおっしゃる。
噛んだら最後、その苦味に店を出るまで渋い顔をしなければならない、と念を押されて、さあ誰がこれを食べる?いっそジャンケンで負けた人が食べる?

…と言い出した自分が、一発で負けましたΣ(`0´*)
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おそるおそる、胆嚢をお箸でつまみます。奥からカメラを構えてくれているのは桃葉さん。

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薄い膜で覆われたゼリー状の物体、早く飲まなきゃ!と焦る私を撮るあとむちゃん。
昔のエンディングで、「ンガッングッ」と喉を鳴らしてピーナッツを飲み込んでいたサザエさん状態の私。
ほんのりと苦味を舌の上に残して、胆嚢は無事、胃の中に納まりました…勇気も元気も倍増! 

メールやSNSでお互いの近況はわかっていても、やっぱり顔を合わせておしゃべりするのは、時間を忘れる楽しさです。すっぽんのパワーに負けないくらい、たくさんしゃべって笑ったことでエネルギーを補充できた気がします。

楽しい時間はあっという間で、名残を惜しみつつ解散。私は新幹線で実家へ向かいます。
今度はいつ、こんな風に会えるかなあ…と考えだすと寂しくなってしまうので、大笑いのテンションのまま、明るくお別れしました。

泊りがけの一大事になったものの、おかげさまで本当に充実した大阪の休日でした。
ココロヤさん、そしてご一緒いただいた皆さま、ありがとうございました。

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コメント

なんて充実した一日!
読んでいてもワクワクしてしまいます。
すっぽんの胆嚢ってどんな味なのか、気になります…。

長右衛門はやっぱり悪い男ですよねえ。
長右衛門がお半とそのコトに至るくだりが、どうも理解・納得できないんです。

>1go1exさん

本当に盛りだくさんの一日で、贅沢な体験をしました。
やっぱり、第一部・二部共文楽を堪能できて、よかったです。嶋大夫さんの笑い声にはすっかり心をほぐしてもらいました。
長右衛門って、刀の件でもお半との件でも、何とも中途半端な気構えのまま、ただ流されていってるようで、ダメ男の可愛げがない気がするんですよね。納得できない…の点、私も同感です。いったいどこがウケて「お半長」と愛称がつく人気演目になったんでしょうね?

本当に楽しかったです~~
サリィさんの的を得たひとことが相変わらず冴えていて
「さすが!」と思いましたわ(笑)

今回もいか星人のイケメンが見られて嬉しかったです!
早く顔出してくれますように…(劇場に通うかも)

>mayさん
本当に楽しくて一日があっという間でした!
mayさんの笑顔にはいつも元気をいただきます。そして、絶対この日はあの帯留めをデビューさせようって決めていました。実現できて嬉しかったです。ありがとうございました。
mayさんが早くなんば通いしてくれるよう、私もイケメンくんの精進を願います~(笑)そしたら一緒にクレープと文楽、楽しみましょうね!

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