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2012年1月29日 (日)

天守物語

110129tomihime

以前のブログで書いたショッピングモールには、シネコンも入っています。
これが松竹系のMOVIXだったおかげで、シネマ歌舞伎の新作「天守物語」が鑑賞できると知り、大喜びで出かけてきました。

(以前は県内での上映がなく、どうしても観たい作品は京都や名古屋まで遠征して観たことを思えば…夢のようです!)

三十年余、心からお慕い申し上げる坂東玉三郎サマの、兼ねてより思い入れの強い鏡花作品。
舞台本編が始まる前に、スーツ姿の玉三郎サマが作品について語る場面が加えられています。

細やかに丁寧に、演じる側、観る側の押さえどころを解説。
最後の最後で、あぁもうじれったい、理屈抜きに感じてくれたらそれでいい…と言わんばかりに
「まぁ、鏡花パビリオンに来たと思って!」
と、ちょっとおきゃんに言い放つのが何とも、キュートでいらっしゃいます(゚▽゚*)♪

播州・白鷺城の天守閣。
その最上階には異界の者たちが住み着いて、文字通り城内の人間たちを「上から目線」で翻弄している…
という物語の設定は、どこか人間離れした(褒め言葉です)玉三郎サマの美しさによって、現実味を帯びて目の前に広がります。

異界の姫と恋に落ちる鷹匠役に、市川海老蔵。
大きなスクリーンは、否応なく還暦を過ぎた玉三郎サマの皺もたるみも映し出すけれど、それでもこの二人が並ぶ姿は眼福。

玉三郎サマの務める鏡花作品を観る度に、私はいつも、本来なら人間と相容れない存在の異界の人々に、魅せられ、肩入れしてしまいます。

この舞台の終盤、天守に踏み込んできた人間に滅ぼされる一歩手前で、主人公達に投げかけられる

「美しいひとたち、泣くな」

という言葉は、そのまま自分の心情に重なって、毎度心を揺り動かされるのです。

“シネマ”ならではの編集や音響のエフェクトも加わり、鏡花が戯曲に結実させた幻想が、スクリーンにしっかり再現されているのを堪能しました。
「海神別荘」「高野聖」と続く上映が楽しみです。

…ところで、話は変わって。
今の住まいはマンションの最上階。防音がしっかりしていて静かなのですが、ごく稀に、ガタガタと大きな物音が響いてくることがあります。
なぜか、天井の上から(lll゚Д゚)。

実は、このマンションにも目には見えない天守があって、異界の美しい人たちが住み着いていたりして。(何しろ妖怪の本場?でもありますし・笑)。

どうせなら、玉三郎サマ演じる富姫みたいにきれいな物の怪との同居がいいなぁ…(鬼太郎父子だったら正直、ちょっとイヤ(´・ω・`)…)

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

おもしろいですねえ、この記事。
私のブログの記事(「天守物語」について書いたもの)より、はるかによくできています。
読んでいて楽しいし、映画のイメージがわきますし。
サリィさん、時間の余裕ができたら、一度、公募されているエッセイなど書いて、応募してみられてはいかがでしょう?
結果がどうなっても、書くことの楽しみがまた一つ増えるのではないかと思います。

>1go1exさん

プロのライターである1go1exさんに文章を褒めていただくと、いつも「も、もったいないことでございます・・・」と恐縮してしまうのですが、とっても嬉しいです。
自分の備忘録としての目的が主であるブログですが、やはり多くの人の目に触れるものでもあるからには、きちんとした文章を…と心がけてはいるものの。自分で読み返すと至らない点ばかりが目に付いて(笑)
書くことそのものを「楽しみ」と捉えるというのは新鮮でした。ご教示、ありがとうございます。

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