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2018年8月17日 (金)

デザインあ展inTOKYO

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日本科学未来館で開催中の「デザインあ展」。親子でEテレの番組の大ファンなので、企画が発表された時から楽しみにしていました。

よく晴れて爽やかな風が吹いた一日、ゆりかもめでお台場の会場を目指すのも気分爽快!

お盆休みの期間だったこともあって、入場には整理券方式だったため、指定された時間まで常設展示を見ていたら、運良くアシモのデモンストレーションが始まりました!

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小さい頃から、行く先々でペッパー君に遊び相手になってもらっている息子は、お母さん何がそんなにうれしいの?という感じでクールな反応でしたが、軽やかな、小走りに近い二足歩行でアシモがステージに登場しただけで、「おぉ、未来…!!」と感動が胸に迫ってしまいました(笑)

「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」「体験コーナー」と、テーマ別にコーナーが構成されている今回の展覧会。
(細かい内容やコンセプトは、「ほぼ日」のこちらの特集でも詳しく紹介されています)

「人のあらゆる営みに、デザインは欠かせません」。だからこそ子どもの時からのデザイン教育が大切…という意図で作られている番組。
大人も、斬新な映像表現で、当たり前に目にしていたものを「これって、すばらしいデザイン!」と気づかされていますが、今回の展覧会でも様々な切り口で気づきを与えてもらいました。

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こちらは「つめられたもの」というタイトルの展示。ます寿司の食材の少なさをdisっている訳ではない(と思う)

番組内のコーナーさながらに、デッサンを実際にやってみることも出来ました(なぜ横から見ているのに正面のどーも君を描くのか…)

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今、息子が一番気に入っているコーナーが「もん」。
紋、つまり日本に伝わる家紋の描き方をひも解いていくのですが、おなじみの色々な形が、ぶんまわし(コンパス)と定規、つまり円と線だけですべて成り立っているというのが鳥肌もの。

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会場内では、4種類の紋について、わかりやすい説明付で実際に描いてみるコーナーがあり、やってみると単純なようで結構難しく(数学的なセンスが必要と思う)、時間が経つのがあっという間でした。

身のまわりに当たり前のように存在しているモノもコトも、デザイン、つまりは誰かの(何かの)「知恵」と「工夫」がそこに潜んでいるということ。

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そのことに思い至るとき、世界の見え方は確かに違ってくるなあ、ととても興奮した体験でした。

2018年8月 5日 (日)

トーハクの休日―「縄文」と「なりきり日本美術館」

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酷暑、という字面が本当によく似合う夏でした。
上野駅から汗を拭きふき、東京国立博物館を訪れました。息子5歳、トーハクデビューです。

当初の目的は、平成館で開催中の特別展「縄文―1万年の美の鼓動」を鑑賞することでしたが、もう一つのお目当てが…

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本館で夏休み期間に合わせて開催されている「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館」
息子は、本館の入口で見慣れたイラストを目にした瞬間「こっちからいく!」と譲らず…

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アーティストの井上涼さんが、古今東西の美術作品をアニメーションと共に歌で紹介する、NHKEテレの5分番組「びじゅチューン!」。 

親子で大好きなこの番組のコンセプトが、そのまま最新技術を駆使した体験型の展示になっているのですから、もう大人もワクワクが止まりません!

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菱川師宣の「見返り美人」に自分の動きをシンクロナイズドさせる展示「見返らなくてもほぼ美人」。

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「体感!ザパーンドプーン北斎」のコーナーでは、神奈川沖浪裏のあの大波を実物大(?)で体感することが出来ました。波の気持ちになって富士山にラブコールを叫ぶ試みもあり。

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顔はめパネルの未来形?「顔パフォーマー麗子」のコーナーで、岸田劉生の麗子像に同一化した息子…

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そして、これぞ東京国立博物館でこの企画が催されたポイント。会場を出たら、本物の北斎の浮世絵や麗子像が鑑賞できるのです。

北斎の描いた海のダイナミックさ、岸田劉生の描いた麗子の肩掛けの毛糸の質感…間近に鑑賞して圧倒されるものがありましたが、この作品からあのアニメと歌をたった一人で作りだす、井上さんの才能にも改めて舌を巻きました…
(なお、私の一番好きなびじゅチューンは、ある戦国時代の遺物をモチーフにした「噴火する背中」)

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その後、休憩をはさんで「縄文」も閉館時間ギリギリまで、しっかり観て回りました。
今回の展覧会とタイアップして、テレビなどで様々な特集が組まれたので、学校の勉強ではさらっと流してしまった、縄文時代に対する認識が改められました。

古代のローマやエジプトの歴史を学ぶ際に、「一方、日本じゃまだまだ縄文時代…」と、未開の時代のイメージで引き合いに出され、貶めてきた世代としては、ハッとさせられることも多く、反省も。

1万年もの長い長い時間、確かに続いていた人間の営み。土器や土偶に施された手仕事が、どれほど細かく、芸術的であるか。
教科書の写真では決して伝わらなかったことでした。
足るだけを得て自然の理の一部として生きる、狩猟採集生活が、「農耕社会に進化する手前の段階」という認識は、果たして正しいのだろうか…。

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火焔型土器のレプリカはさわり放題、という贅沢さ。でも、実際に煮炊きに使う土器をどれもこの形で作っていた、って、あの突起部はやっぱりおたま置き?など、妄想はあれこれふくらみ…
充実の一日を振り返りつつ、親子で「縄文土器先生」を歌いながらトーハクを後にしたのでした。「ここ、また来たいね!」と言ってくれた息子の言葉が嬉しかったです。

2018年6月18日 (月)

犬ヶ島

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ウェス・アンダーソンの新作が、大好きなファンタスティックMr.Fox以来のストップモーションアニメで、なおかつ日本が舞台、という情報を最初に聞いた時、朗報という言葉では足りない、恐れ多いほどの喜びと期待を感じてしまいました。

ウェス・アンダーソンの映画を観る度に、その「スタイル」の存在感に圧倒され、「もう、大好きです!かわいい!愛らしい!」と腰砕けにならざるを得ない私です。

近未来の架空の都市「メガ崎市」を舞台に、犬インフルエンザの蔓延で捕獲・隔離される犬たちが少年と共に立ち上がる…という本作でも、鑑賞中ずっと、「この世界の中にずっと浸っていたい!いつまでも観ていたい!」と身悶えしておりました。

冒頭の、このぽっちゃり男子たちが叩く和太鼓の音楽からして、かなり中毒性が高い。

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てっきり日本の奏者が演奏しているのかと思っていましたが、エンドクレジットでそうではないことがわかってびっくり、枠に囚われていた自分の狭さを恥じました…

「七人の侍」をはじめとする黒澤明監督作の引用をはじめ、絵巻、ネオンサイン、日本家屋、鮨…私達にとっての「あたりまえ」が、1枚フィルターを通したらこんなにも違った輝きを放つのか、という興奮を味わい続けました。

実際に、ゴミ捨て場が「夢の島」と呼ばれていた頃を知っている世代としては、荒唐無稽とも言い切れない世界観。
好きなものを好きなように創造した、ということに尽きるこの映画で、ストーリー上の必然として描かれる汚い大人の事情が、スクリーンの外の現実(イマ)をあぶりだしてしまっているのは皮肉なことです。

日本語のセリフや画面中にあふれる文字が、「雰囲気」ではなく「リアル」に受けとめられてしまうことで、世界の中で日本人だけがこの映画の情報を奔流のように受け止めてしまう(世界の中で日本人だけが…という点は、韓国映画「お嬢さん」のこそばゆさに通じるものが)。

そんな映画が21世紀に、このクリエイターによって誕生したことは、偉大なる先人たちの遺したものがあればこそ。その遺産、当の私たち日本人が、本当に大事に出来ているのかな…?という思いも抱きました。

万人受けはしないと思うけど、もっともっとたくさんの人に映画館に足を運んでほしかった!!

2018年5月27日 (日)

柳家三三独演会 春

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東京芸術劇場プレイハウスにて、夫と二人で「柳家三三 独演会 春」を鑑賞。

いいお天気の日曜日、息子は私の両親と森林公園へピクニック。私たちも、梅雨入り前の爽やかな季節を堪能したくて、劇場内のカフェのテラス席で開演前のランチをいただきました。

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プレートの上は全然爽やかじゃない、かなりのガッツリ系…大変美味しくぺろりと平らげました

三三さんの高座を最後に聴いたのは、6年前の「柳家三三で北村薫。」 という企画以来のことです。

この日の公演のチラシを見て、ずいぶんと表情に貫禄が増したこと…と感じましたが、出囃子にのってヒョコヒョコと、独特の歩き方で袖から登場する様子は、相変わらず飄々としていて、変わらない風情に何だか安心(笑)

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外見のことをどうのこうのと評するのはとても失礼なことだとは思いますが、三三さんって、顔立ちに際立った特徴がない上に、やわらかい表情筋をフル稼働させる技をお持ちなので、噺の登場人物の憑依度合いがすごいと毎度思うのです。

今回、一番楽しみにしていた「居残り佐平次」。
この落語がベースになっている映画「幕末太陽傳」(その後なんと宝塚で舞台化もされた)を何度も観ているので、私の脳内では「佐平次=フランキー堺」のイメージがこびりついているのですが、じっと噺に聴き入っているうちに、いつの間にか余計なものが頭の中から消えていき、この日この時だけの品川遊郭の世界が広がっていました。

さすがは「次代の名人芸」と謳われるだけのことはある、と、たくさん笑って満足して帰路につきました。

この日袖を通したのはいただきものの弓浜絣。かつて住んでいた鳥取県米子市界隈の名産です。長襦袢は省略して、下は Tシャツ肌襦袢のふぁんじゅを着ました。

いまや、5月はもう単衣が丁度いい気候。別の日には、帯を替えてこんなお出かけも。

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食べてばっかり!横浜名物、シウマイ弁当の崎陽軒本店、喫茶コーナーのアフタヌーンティー。

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同行のお友達と。今まであまり意識しなかったけれど、藍の魅力について改めて目を開かせてくれた着物です。大切に着ていこうと思っています。

«君の名前で僕を呼んで